魔法？いえいえ呪術です ≪２≫

79話 ページ34

不良A「まだ地面についてないから食えんだろ？
細かいことごちゃごちゃ言うなよ」

不良B「割る手間が省けてよかったじゃん！」
　
　
　

「「あっはっはっは！！」」

　
　

デュースを目の前にして笑う不良二人
あ〜…アイツら終わったな
グリムだってアイツら終わったんだゾ、って目してる
　
　
俺達二人の予想が当たったのか
デュースがブツブツと何かを言い始める
　
　
　

　
デュース「……ってんじゃねぇ」


「「は？」」


　

デュース「笑ってんじゃねぇっつってんだよ！！アぁ！？

“ごとき”かどうかはお前らが決めることじゃねぇ！
この卵はなァ、雛になれないかわりに美味いタルトになる予定だったんだぞ！！
分かってんのか、えぇ！？」

不良B「ヒッ、き、急になんだ、コイツ！？」

デュース「卵6個分。弁償しねぇっつーなら6発てめーらをぶっ飛ばす」

不良A「えっ、ハァ！？



デュース「歯ァ食いしばれやゴルァ！！」

　
　
　

　
おー、ブラックデュース降臨


それからデュースは制服を捲し上げて、先輩達に殴りかかった
拳を振るうタイミング、蹴りをかますときの重心の動かし方……


全部慣れている。
だが関心してる場合ではなかった
既に6発以上不良どもを殴っている。

流石に止めないとヤバいな
　
　
　
　
『デュース、ストップだ。もう6発以上殴ってる。
お前等もこれ以上殴られたかねえだろ』

不良A「こ、こいつ、なんてマッドな野郎だ！６発どころじゃねーじゃねーか！嘘つきっ！」

不良B「ヤベエ！逃げろ！鶏さんごめんなさーい！！」
　
　
　

デュース「今度卵食う時は100回謝ってから食え！ダァホが！！」

『お前もクールダウン。落ち着けデュース』
　


　
不良二人は凄い勢いで逃げて行った
昼も思ったが逃げ足が速いな

俺達もクローバー先輩達が待っているので帰ろうと
デュースに声を掛けようとすると
　
　

　


デュース「はぁはぁ…‥…ウっ！？」

グリム「どうしたんだゾ！？」

『どこか怪我したか』

デュース「や、やっちまった…。
今度こそ、絶対、絶対優等生になろうって思ってたのに……！」
　
　

　
　
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