切り裂き魔の真実 ページ24
耳郎響香side
ウチが雄英公園に着いた時には、もう既に緑谷と少年？ 青年? ぐらいの男が一人立っていた。
「ごめん、遅れた？」
「いや、僕らが早かっただけだから全然！」
「あんたが耳郎響香、で合ってるか？」
男は不遜な態度でウチに話しかけた。
「そうだけど、あんたが緑谷が言ってた人？」
「そう、Aだ。今日は無理言ってごめん、来てくれてありがとう」
「いや、いいよ。困ってるんでしょ？ それを助けるのがヒーローだから」
「格好いいなあ」
男は眉を下げて笑った。
「それで、ウチと何を話したかったの？」
「あー、うん。まず、この紙に見覚えあるか？ あんたがレンタルショップである奴に渡した紙なんだけど」
そう言って見せられたのは、同じ歌手が好きでウチのファンだと言ってくれた彼に渡した筈の連絡先だった。
「なんであんたが持ってんの？」
「俺あいつと一緒に住んでるんだ。それで、この紙が落ちてたから拾ってきた。勝手にごめんな」
ルームシェアかな、と勝手に推測し納得する。
「そんで、あいつ…ジェイソンって俺は呼んでるんだけど、ジェイソンが犯罪を犯すかもしれなくて、止めて欲しいんだ」
「それは本人に止めろって言うべきじゃない？」
「もう言った。けどジェイソンは『やるわけないでしょ』って言うんだ」
「じゃあ、やらないんじゃ…？」
緑谷もおずおずと意見を言う。
「はあ〜、そうなんだよ、やらないかもしれないんだよ…」
男はその場に頭を抱えてしゃがみこんだ。
「だからこれは俺から個人的にお前たちへのお願いだ。ヒーローとしてじゃないから、断ってくれてもいい。ジェイソンを見張っててくれないか？」
しゃがみこんだまま、弱々しくそう言った。
「見張るって言ったって、ウチも緑谷もヒーローの仕事あるし、できないよ」
少し黙り込んだ後、Aは口を開く。
「連続切り裂き魔の事件って知ってるか？」
「うん、最近ニュースですごいやってるよね」
緑谷が反応する。
「四年前の切り裂き魔再来、って騒がれてる。実際傷痕とかも、四年前とそっくりなんだって」
「そうそう。けど、その切り裂き魔、ニセモノなんだ」
えっ
「えっ！？」
いや、もしそれが事実だとして、なんでAが知ってるの？
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音無春奈(プロフ) - 大好きです！主人公とジェイソンの手際がいい笑、ストーリー性もどストライク!!これからも応援してます！！ (2018年3月18日 18時) (
レス) id: 7d75b6b206 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ - 主人公の考え方がすごく好きです。いや、もちろん犯罪はだめですけど（笑）更新頑張ってください！ (2017年8月13日 19時) (レス) id: 5352f2a595 (このIDを非表示/違反報告)
水彩(プロフ) - ロフさん» 本当ですね、すみません！ ご指摘、ありがとうございますm(_ _)m (2017年7月16日 18時) (レス) id: 39230931c8 (このIDを非表示/違反報告)
ロフ - こんにちは。突然すみません。オリジナルフラグを外し忘れていませんか？ (2017年7月16日 18時) (レス) id: afc5de7b10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあじ | 作成日時：2017年7月16日 17時
