「なれるよ」って言ってくれる大人は少ない ページ18
俺が少し大きな声を出してしまった為、他のお客さんの注目を少し浴びる。
だが、俺は気にせず話し続ける。
「いいか、無個性ってのはな、誰よりも努力できる才能を持ってるって事なんだよ」
「(め、めちゃくちゃ横暴だ！)」
緑谷は何か言いたげだ。
けど、言わないなら無視して進めるぞ？
「そんで、努力した奴は必ず報われる。そういう決まりなんだ」
「例外なく？」
「ああ。信じられないなら、見てろ、10、いや5年だ。5年で世界は変わる。誓ってもいい」
「変わるって、何が？」
「個性に対する考え方だよ」
「絶対？」
人は「絶対」って言葉をあまり口にしない。断言して、実現しなかった時の責任が取れないからだ。
けどな、こういうのは言い切らなきゃ意味がないんだよ。
「絶対だ」
俺は自信満々に頷く。
緑谷は少し目を伏せた後、
「子供の時に、君みたいな大人が周りにいればなあ」
と言った。
「無個性でもいい、って言ってくれる大人に巡り会えなかったから」
「10年も経てばそう言う大人ばっかりになってるよ」
「頼もしいなあ、ほんと」
緑谷は笑っていたが、俺には泣きそうに見えた。
おい、泣くなよ？
俺は口先で励ますのは得意だが、慰めるのは苦手なんだ。
「ありがとう、僕の話に付き合ってくれて。おかげでスッキリした」
「俊典くんの頼みだからな」
「そういえば、オ……先生とどうやって知り合ったの？」
緑谷は俺と俊典くんの顔を見ながら、不思議そうな顔をする。
「俊典くんとの出会いかあ。それ話すと長くなるけど、いい？」
「全然いい、むしろお願いします！」
「緑谷少年は、ずっと私のファンだったから…」
はは、と苦笑いする俊典君。
なるほど、憧れの人の事ならどんな些細なことでも聞きたい、って訳ね。
じゃあ、話すか。
「俺と俊典君は＿＿＿＿＿＿」
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音無春奈(プロフ) - 大好きです！主人公とジェイソンの手際がいい笑、ストーリー性もどストライク!!これからも応援してます！！ (2018年3月18日 18時) (
レス) id: 7d75b6b206 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ - 主人公の考え方がすごく好きです。いや、もちろん犯罪はだめですけど（笑）更新頑張ってください！ (2017年8月13日 19時) (レス) id: 5352f2a595 (このIDを非表示/違反報告)
水彩(プロフ) - ロフさん» 本当ですね、すみません！ ご指摘、ありがとうございますm(_ _)m (2017年7月16日 18時) (レス) id: 39230931c8 (このIDを非表示/違反報告)
ロフ - こんにちは。突然すみません。オリジナルフラグを外し忘れていませんか？ (2017年7月16日 18時) (レス) id: afc5de7b10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあじ | 作成日時：2017年7月16日 17時
