私の異世界転生物語〜第2章〜【すとぷり】

敬語の理由 ページ3

時間が経ち、すとぷり会議が終わってみんなで寝るところだ。


だが、気になる。


なぜるぅとは敬語で話してるんだ？


ついさっきまでタメ口だったのに、そして物凄く落ち込んでいる。姉のことだろう


『ねぇ、るぅと』

る「なんですか？」

『なんで、敬語なの？』

る「ッ･･･」



人には誰しも悩みがある。簡単に人にいるわけがない。前世でそれを学んだ


でも、るぅとは優しいからすぐ言ってくれる


る「僕は･･･お姉ちゃんを止められなかった･･･戦えなかった･･･何も出来なかった･･････でも、Aは冷静に判断して僕を助けてくれました･･････

自分の無力さが分かったんですよ･･･だから、せめて、人を傷つけないようにしてるんです。
今まで僕は何人もの人を傷つけてきたので･･･

僕にできるのはそれくらい･･･人を傷つけないように」

やっぱり、優しい。

『無力じゃないよ。
というか、あの状況で冷静に判断出来る人はなかなかいない、私だって判断できるの遅かったし･･･

ジェルくんだってどこにいるのか分からない
でも、るぅとには力が秘めている。これは分かる
そう、落ち込まないで欲しいな』

る「ありがとうございます。･･･うっ･･･」


るぅとの瞳から涙が大量に溢れた。

悔しかったんだろうな。



私はるぅとの頭を優しく撫でた。


ひとりじゃない。





私も、1人だけ居た



私の事を考えてくれる人が。


って言っても




最終的に信じてくれなかったけどね･･･

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