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岩田さんが顔を真っ赤にして去ってから、私はパソコンと睨めっこして仕事を進めていた。
自分で設定していたアラームの音にびっくりしながら、円陣の時間かと独り言をつぶやきながらパソコンを閉じた。
3,2,1 Do it!!!
メンバーの皆さんの声が聞こえた後、
拍手をしながら前回同様スタッフさんは一列になって、メンバーのハイタッチが始まった。
今回も時間ギリギリで一番最後で待ち構えていた私は、
直人さん、直己さん、山下さん、エリーさんの順でハイタッチを進めていた。
そんな流れ作業が突然止まったのは、
今市「髪の毛、短い方が好きだよ」
私の耳元で今市さんがそんな言葉を放った。
驚きすぎて、思わず笑ってしまった私に今市さんは微笑んだ。
登坂「隆二はやく」
すぐ後ろにいた登坂さんが今市さんに声をかけ、
ハイタッチしていた手は登坂さんに変わり、
またすぐ岩田さんに変わった。
岩田「頑張れって言ってくれない?」
子犬のようなつぶらな瞳が私を捉え、私に話しかけた。
「え、頑張ってください?」
岩田「なんで疑問形なの。笑」
そう岩田さんは笑って、去るのかと思った途端、
ハイタッチしていた手がいつの間にか岩田さんの手に包まれていた。
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れお(プロフ) - このお話大好きです!!更新楽しみにしています! (2020年12月11日 23時) (レス) id: edb2b83ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kanne | 作成日時:2020年12月5日 23時