reunion

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「え、なんで。笑」


練習は午前で終わっていたはずだったから慎吾くんがいることに驚いた。


『自主練してた。笑 で、ちょっと事務所覗いたらまだAおったから待ってた。笑』


『送るし乗りや』


そう言って助手席のドアを開け、慎吾くんは運転席へと乗り込んだ。



初めて見た慎吾くんの車に、

初めて見る慎吾くんの運転姿


タクシーでは何度も隣にいたのに落ち着かないのは

きっと見慣れてないから。



『事務所で仕事してるA初めて見た』


おんなじようなことを同じタイミングが思う。

慎吾くんも今日私の初めて見る姿があったんだ と少し口が緩んだ。

「真面目でしょ？笑」

『めちゃくちゃパソコン睨んでたな。笑』


目線はこちらではなくまっすぐだけど、

くしゃっと笑う慎吾くんの目には街の光が映っていた。



気付けば周りはイルミネーションでキラキラしている道で、

『クリスマスどうするん？』

慎吾くんは私に投げかけた。


「どうするもなにも普通の日と変わらんように過ごすつもり」

相手 いないし そう思いながら返事をする。



『じゃあさ、』




『俺と普通の日と変わらんように過ごそうや』


赤から青になった信号に

走り出す車


私の心の音も はやくなった。


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