reunion

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あれから、仕事が立て込んでごはんに行ったり

宮崎を堪能する時間もなくてキャンプは打ち上げを迎えた。



東京に戻る飛行機は疲れすぎてずっと眠っていたし、

キャンプの忙しさが身に沁みた。


成田に到着して、駅に向かおうとすると


ヤス「A、タクシー予約してるよ」

ヤスくんに止められた。



「あ、ちょっと用事あるから電車で帰る！」

ヤス「用事って？」


たまたま実家に帰っていた福也くんから連絡が来たのは昨日。

明日東京おるからごはん行こう

たったそれだけ、普通の文章なのに心が踊った。



「色々。笑」


ヤスくんには福也くんと別れた時、迷惑をかけたからバレたくなかった。

引きつって笑ってる私にきっとヤスくんは勘付いた。


ヤス「やめときなよ。」

「大丈夫やって、心配せんでも」

ヤス「そりゃ心配するよ」


周りからはもめているように見えたのかタクシー待ちしていた何人かは私とヤスくんのやり取りを見ていた。


その中には慎吾くんもいた。


「ごはん食べるだけやからほんま心配せんで。笑」


過保護なヤスくんをなんとか宥めてキャリーケースを持とうとすると、手首を掴まれた。



『Aどこ行くん？』



聞き慣れた関西弁にギラついた時計をつけた黒い手


慎吾くんだった。



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