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「う〜ん…寝る前に見たエミさんから借りた本のせいだと思うけどなぁ」
『へぇ…マンちゃん戦争の本なんか読んでたの?』
エミ教授が持ってそうな本だから…なんだろ、百戦百勝の司令塔的な?すごい軍人達的な?
頭の中でぐるぐると考えていると、マンちゃんはぽかりとした真顔で答えた。
「え?足を攣るとは そしてその対処法っていう本めう」
「え、そっちぃ!?」
まさかの足攣る方に引っ張られてた!!
え、そこまで困ってたの?足攣った事ないから分からないけどね!!
トントンが代わりに突っ込んでくれた。
「で本題はこんな事や無いやろ。俺の彼女が大先生に奪われるとかいうクソみてぇなのとAが足攣って国滅んだとかいう変なのは置いといて」
「人の夢を変とは許されないめう」
『そうだそうだ!』
「Aお前淀川に沈めたろか」
『あ"あ"？利根川に沈めたるぞグルさんよぉ』
「前まで俺の事尊敬しとったのにその言い草は無くないか」
「いや、グルッぺンに似たんちゃうか?なぁ大先生」
「まあ、何か似てる気もする」
『やめて』
「すみません」
やっと本題に戻ったかと思えばグルさんの侮辱かの様な言葉に言い返して、川に互いに沈め合い…。
なんでこんな人をリーダーに尊敬しているのか…考えたら思いつくが意地でも言ってやらん。特に今はな。
そしてシャオロンくんとうっくん。似ているはやめて欲しい。切実に。
「はいはい、で夢の話やろ。夢がねぇって言われるから」
『そうそう、流石トンちだぁ〜』
「はいはい、ありがとうございます」
「トントンいい所持っていくめう」
「はぁ!?違ぇわ!!お前らが話の筋ずらしとるんやろ!?」
「うわぁDTの癖にいい所もっ…いててててっ!?いったいってトン氏、ああああっ」
まとめ役トントンに変なことを言おうとして多分ぶっころ状態にされているうっくん…。
トントンとうっくんと共にいるシャオロンはげらげらと笑っており、それぞれの家でSkypeを繋いでいるグルさんやマンちゃん、私も雰囲気に乗せられて笑ってしまう。
『まずまず社畜に夢なんぞない』
「それな」
「分かるわぁ」
グルさんとトントンは同意の言葉を零した。
そう、社畜ほど現実味ありまくりなものって無いんじゃなかろうか。そう思う。
「まあ社畜は現実を見て、今後の為に働いとるって所もあるんかなぁ」
『ま、私は入社したら社畜になっちゃったんですけど』
．
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作者名：眠斗 | 作成日時：2019年6月11日 21時
