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なんだよ色々って、何て思っている考えを砕き、冷蔵庫から麦茶を取り出す。
コーラのストックはあるのだけれど、彼が太って責任押しつけられても困るから、先に予防しておくのだ。偉いぞA。
氷を数個、客用の硝子のコップに入れ、麦茶を注ぐ。
じょぼじょぼと音を立てて、硝子の透明のコップが茶色に染まる。
それをうっくんの元へ運ぶと、ありがとなと感謝を零した。
「仕事、忙しいんか」
急にそう呟くから、起動したパソコンに向いていた視線が、ほぼ反射的にうっくんの方へ向かう。
『そうだね、らんちゃんよりはまぁ、余裕はあるかな。元気にやってるし』
事実だ。よくお酒を飲むとお互いの話をするが、明らかにらんちゃんの方が忙しい。まずまず元の仕事の難易度がらんちゃんの方が高いのに、量も多いとは大変なこった。可哀想に。
そう言ってパソコンへ視線を戻すと、うっくんの気配が動いた気がした。
動画に文字を打ち込もうとすると、するりと低体温な肌が私の目の下を撫でた。
『ふぇ』
「隈出来とーよ」
何か見てるこっちが疲れてくるわ、と零す彼。
黒くなっているのであろうそこを何回も往復しながら指の腹で撫でるのだ。
『まあ隈はよく出来るからしゃーなしだよ』
「よく出来るって、3時間とかしか寝てなかったた出来るかんな?」
まるで隠し通そうとしているのを見透かした様な発言に背中がぞくりとした。
藍と交わる。
不健康な位の白肌がすぐそこに存在していて、謎の緊張を起こす。
『もうちょい寝てるよ』
「…そのもーちょい、1時間にも満たないって訳じゃ無いんやろうなぁ?」
『…ま、まさかぁ』
ほーら、なんて額を空いた片手で小突いてきた。
うっ、なんて女子力に欠けた悲鳴とも言い難いそれを上げて後ろに倒れる素振りをする。
「そうやって寝てへんのが駄目や。エナドリの飲みすぎもアカンよ」
『わ、わかってるって』
そう言った時、先月のプロジェクトが終わった際にビンゴ大会があり、そこで当てたちょっとお高そうなライターがふと脳裏に過ぎった。
私は基本的に好んで煙草を吸わないし、ライターなんてそんなに日常で使わない。喫煙者が来た時用と万が一の時の為にライターは常備してあるし、灰皿もある。
だからある意味私には必要のない物だった。なんなら後の人が貰っていたメガネケースが良かった。参加者全員眼鏡持ちなんて奇跡だったろうなぁ。
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作者名：眠斗 | 作成日時：2019年6月11日 21時
