木兎さんの双子の妹はユースのエースなんですか!?!

バレーはもうやめる。 ページ25

及川story




えっ？今。なんて言った。




Aが？バレーをやめる？





岩泉『なんでだ。』




岩ちゃんが真剣な目でAに聞いた。



貴方『私は。バレーをやっちゃいけないんです。私がバレーをやれば誰かがバレーをやめることになる。』




そんなこと言うAの顔は



今まで見たことの無いくらい



すごく




すごく





悔しそうな顔をしていた。




ユースの試合に負けた時よりも




悔しそうな顔をしていた。





そんな顔されたら。







何も言えないに決まってるじゃんか。





飛雄なんで魂どっかいっちゃってるし。






及川『明日も早いしお話はここまでにしよっか。






その代わり合宿が終わったらじっくりとお話を聞かせてもらうけど。』









貴方story




言った。




言ったけどあんな及川の真剣な顔初めて見た。






じっくりって今話したのが全てなのに。









すごく嫌な予感がする。







次の人朝。




朝食を終えた私達はマネの仕事をしていた。




？『おはよーございます。ヘルプに来ましたー。』




えっ？



貴方『み,,,,,やび？』






目が合った。






逸らされた。





雅『ｯｯｯｯｯ』




そうだよね。





当たり前だよ。




私が悪い。




私のせいで雅はバレーをやめたんだ。




私なんかいなければ良かったんだ。





私はその場を立ち去った。





体育館を出た私の前に見覚えのある,,,,,







？『うわぁ。なんでお前がここにいんの？』





貴方『葵先輩。』







及川『あっ。葵ありがとね来てくれて。』






貴方『及川？なんでっ。』




及川『助っ人。借りてきた。』






じゃ。私はいなくていいか。





その場から逃げるように立ち去った。









結構走った頃




私は監督に電話を入れた。






貴方《もしもし私です。木兎です。




私はユースのやめます。》




あいにく監督は出なかったため




これだけを言い電話を切った。




私は走った。






もう自分なんで生きていなくていいんじゃないかって思った時もあった。




でも私にはバレーがあってユースの仲間もいた。





だから私はバレーをやめられなかった。



でもバレーをやめる今

私は死んでしまった方がいいのではないか。


そしたら誰も苦しまない。



誰も悲しまない。


誰も


誰も。


痛い。痛いよ。

どうしてこんなに胸が痛いの？


私には仲間なんていないのに。

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