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「なぁ、Aさん」『ねぇ、北くん』










名前を呼ぶタイミングが重なり思わず驚いて

奇跡だね、なんて笑いあう。










「Aさんから、ええよ。」





『あ、ほんと?』










そんな大したことじゃないんだけどね、と前置きをしてから










『毎日話しかけてくれて嬉しかったし、楽しかった。

ありがとうの気持ち、』









折り紙は少し苦手で、と言い訳をしながら君に渡す

キツネの折り紙と即席で作ったメモ帳の手紙。










「すごい、キツネや。可愛ええ。」










今日はとうとうこの席最後の日、


君と話すきっかけが無くなるのが少し寂しくて。










『席替え、いやだなあ。』










北くんの隣にいられるまで、

あと数時間。










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ぶ→←む



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作者名:もものすけ | 作成日時:2024年3月7日 1時

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