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最悪の契約 ページ4

A視点

カイオウは、あたしの親を殺った犯人。

魔界の王『カイオウ』。悪の王とも呼ばれていた。

知って居るのは一部の人間。ジョーカーは知らないみたいだった。

コイツは危ない…。後で話をつけてくるか。

ジョ「今回は楽勝だったな!」

ジョーカーは、気楽に話しかけてくる。

A「あのさ、用事思い出したから、先帰ってて!!」

そう言って、家の天井を走って塔へ行く。

あたしの姿に、ジョーカーとハチは?を浮かべていた。

ハチ「何で塔に戻ったんスかねぇ…?」

ジョ「さぁ。でもアイツはカイオウって名前を聞いた時に驚いてたから…何かあったらしいな。」

…ストン。

あたしは塔の窓から床に降りる。其処には丁度、カイオウが居た。

カイオウ「どうかしたか?怪盗スターダスト…いや、朔宮A。」

!!やっぱり、本物。

A「どう言うつもり?魔界から出て、こっちまで来るなんて…」

怪しい。

カイオウ「別に、邪魔な怪盗が入ったものでね?人間界に来たんだ」

邪魔な怪盗……もしかして…それって…!

カイオウ「ミラクルメイカー、つまり怪盗ジョーカーだ。」

予感が的中した。ジョーカー!

カイオウ「それで、お前に頼みがある。お前は、ジョーカーを倒せ。その為に数日間だけ時間を与える。だが、その数日間で倒せなかったら…オレが、ジョーカーとお前を倒す。また、オレに従わなかった場合もだ。その場合は、ジョーカーを先に殺る。大切な者が目の前で居なくなるのだ!それが嫌なら、王に従え。」

A「っっ…!従う。」

ジョーカーと数日間でもいれるほうが、良い。

カイオウ「そうか。なら、契約だ。」

そう言って、カイオウは消える。

完全に消えてから、全身の力が抜けた。そして、しゃがみこむ。

A「っ出来るわけ無い…。ジョーカーを、倒すなんて…」

少しずつ、涙が溢れてくる。

あたしはずっと泣いていた。昔ジョーカーに貰った、ブレスレットを握りながら。



ー数時間後ー
スカイジョーカーにて

A「ふぁああ…眠いー。ただいまー。」

少し残っていた涙を、欠伸で誤魔化し、スカイジョーカーに帰った。

ジョ「おっせーな、A。」

ハチ「ご飯、作っておいたっスよ!」

A「ありがと。ハチ」

作り笑いをした。だって、ジョーカーやハチとかに迷惑掛けたくないし、心配もさせたくない。

ハチ「どんどん食べて下さい!」

ハチは誤魔化せたみたい。

でも、ジョーカーは何か考え込んで腕を組んでいた。

お知らせ。→←いつもの日常……なのに。



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作者名:ソラ | 作成日時:2017年5月29日 20時

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