毒舌な彼と。【一松】

毒舌17 とある日の猫カフェ ページ18

一松side

…会いたい。話したい。

何故か最近、そう思う日が増えた。

この気持ちが"恋"って気づいた時には、自然と足は猫カフェに向かっていた。

カラン…

貴「一松!来てくれたんだ」

一松「…うん、来たけど?」

腕の中には、三毛猫が1匹いて、彼女は「はい」と猫を俺に渡した。

貴「ほら、これ一松に似てる」

一松「どこが」

貴「え、眠そうな目とか」

俺に似てる、か。フッと笑みがこぼれた。

貴「一松が笑った!」

一松「…え?」

貴「しかも1番に見れた!やったね」

…本当、鈍感。

一松「…さっさと気づいてよ」

『Aが好き』

一松「友情的な意味で」

『恋愛的な意味で』

何でついてくるんだよエスパーニャンコ…。

一松「あぁそうだよ!!お前が好きなんだよ…///」

貴「…一松」

カーっと頬が熱くなる。

すると彼女は、俺から視線をそらしながら、

貴「…嬉しい」

と言った。

一松「こんな卑屈な奴だけど、絶対幸せにするから、俺と付き合ってください…///」

貴「…ｺｸ)」

今のyesって受け取っていいんだよね?

一松「じゃあ、これからよろしく」

そう言って俺は、彼女の頬にキスをした。

毒舌18 不意打ち→←毒舌16 LINE

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す