バレーも恋も全力で ＊2＊ 【西谷夕】

58セット目 ページ25

今日は、春高バレーの宮城代表決定戦。

貴「初戦はお祭りチーム、条善寺か」

日向「仙台市体育館再び!」

インターハイで使った体育館を前にしている烏野の前を黄色いジャージの集団が通った。

貴「条善寺…」

日向「…!」

どうやら日向は、条善寺の主将と知り合いらしい。

照島「あ、烏野のメガネちゃん!」

貴「え、潔子さん?」

潔子さんは、その人から視線をそらしていた。

田・西「「…(ｲﾗｲﾗ」」

貴「あちゃ〜…」

見てられない、やめなさい馬鹿2人!

条善寺マネ「ごめんなさい!」

月島「空中で停止ってw」

貴「私は何も見てない」

―で

貴「始まった…!」

谷地「うわぁ…!」

試合が始まった。しかし、条善寺は応援も凄いしスパイクなども型にはまらないものだった。

貴「遊び…ね。旗には質実剛健って書いてあるのに」

しかし、自由奔放さなら烏野も負けていない。

貴「よっしゃ!このまま1セット取れる」

谷地「うわ、シンクロ!?」

影山がブロックを顔面に喰らっていた、痛そう。

貴「まさか、見よう見まねで…!?」

しかし、条善寺のシンクロ攻撃は空振り。そのまま烏野が1セット目を制した。

…条善寺、空気変わったな。

そう私が察したことを、彼らは気づくのか______。

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