【ONEPIECE】二重人格の殺人鬼 (ページ10)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:8,136 hit

10 (ルフィside) ページ10

「おーーい！！いねーのかー！？」

アイツどこ行っちまったんだ？
もうこの島からでちまったのかな？

「んーー。ん？なんかあそこにいる気がする！！」

俺の勘が、服屋の隣にある裏路地にいると言っている。

「うし、行くか。」

裏路地に近付くと、いきなり誰かに手を引かれた。

「お、？」

俺はゴム人間だから、腕はビョーンと伸びる。

その手を掴んでいるのは

「あ！いた！！」

魚屋で会った、少女、おっさんが言ってた殺人鬼だ。
だが、様子がおかしい。彼女の目が金色に輝いているのだ。

「おめー、どーした？目が金色だぞ？」

俺の一声にハッとした少女は、一度目を閉じてからゆっくり目を開けた。その目は元の黒い目に戻っていた。

『…ルフィ、あなた、私が殺人鬼だと誰から聞いたの。』

「魚屋のおっさんに聞いたんだ。おめーの持ってる刀が噂に聞く刀とそっくりだって。」

『…大声で探し回ってたわね。なんの用？私を政府に突き出すの？それとも海軍に連絡するの？』

「俺はそんなことしねーよ。」

『ならばどうして、』

「なんか、面白そうだし、冒険の匂いがするんだ！！」

そう答えると、少女は呆れた顔をした。

『何が目的なの。
私は、貴方のおかげでこの島に私が来ていることがバレたかもしれないわ。
追われる身になったら、あなたのせいだからね。』

「だったらよ、俺と一緒に逃げねーか？」

『は？』