86話 歓迎 ページ39
『な、なんでここにいるんですか！？猿門さん！』
私の前に現れたのは、さっき扉の前で別れた猿門さんだった
百子「ふっ…こいつがAがどう生きていきたいのか…君の本当の望みを知りたいと言ってな…少し試させてもらったんだ」
『そ、そんな…猿門さん！』
私が猿門さんを睨むと
猿「だって…お前を無理矢理ここに縛り付けるわけにはいかねぇだろうが…せっかく自由になれるのに…だから…」
『私の本当の望みを聞きたかった…ということですか？』
猿門さんは静かに頷いた
はぁ…
本当にこの人は…
どこまで優しいんだろうか…
百子「ちなみに、さっきのAの望みだが、すでに手配済みだ」
『えっ！？』
私は看守長さんの言葉に驚きを隠せなかった
手配済みって…
百子「君にはこれから…ここ南波刑務所の第５舎で看守として働いてもらう」
看守長さんが笑いながら言った
『え、ええええ！？な、なんでそんな…」
そういうのって、こんなに簡単に決められるものなの！？
『あ、あの…気持ちは嬉しいですけど…そんな簡単に…』
すると看守長さんが呆れた顔で言った
百子「もし、君がここに残ることを望んだ時、こうするようにと申請されていてね」
看守長さんは猿門さんを見た
もしかして…申請した人って…
『猿門さんが…？』
猿「ど、どうせなら慣れてる所から始めた方が仕事も覚えやすいだろ！それに、お前がいなくなると2番達がうるせぇから…だからっ…」
猿門さんはそう言ったが、私は猿門さんの顔が赤いのを見逃さなかった
百子「私としても、Aがここにいれくれることはとても心強い、できるだけ危ない真似はさせないように配慮しよう、だから…ここで働いてはくれないだろうか」
看守長さんは優しい笑顔でそう言った
そんな…お願いするのは私の方なのに…
私はあまりの嬉しさに目が熱くなった
『っ…はいっ！これから…よろしくお願いしますっ！』
私は精一杯の笑顔で言った
私のその言葉に看守長さんと猿門さんは心の底から喜んでくれた
そして
百子「ようこそ、南波刑務所へ」
看守長さんが私に手を差し出した
私はその手をギュッと握ったのだった
それから1週間後、私は今度は一人で看守長室を訪れた
コンコン
百子「入れ」
『失礼します』
私は扉を開けて看守長室に入った
百子「うん！よく似合っているぞ！」
看守長は笑顔でそう言った
『ありがとうございます！』
私は今、真新しい看守の服に身を包んでいる
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maho - アンケート (2015年9月27日 12時) (
レス) id: 69840344a3 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメアー(プロフ) - 柑橘類さん» ありがとうございます！コメントをいただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2015年8月7日 19時) (レス) id: ed39cb1e73 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘類(プロフ) - 見つけたのが今日なのでかなーり遅いですが、完結おめでとうございます！文章一つ一つで様子がしっかり表されていて、読みやすかったです( ´∀｀) 次作をものすごく楽しみにまってます！これからも頑張ってくださいね(*´∀｀*) (2015年8月7日 17時) (レス) id: b4636d7847 (このIDを非表示/違反報告)
るなわん - ナイトメアーさん» こちらこそ、素敵な夢小説を読ませて頂いてありがとうございます(*´ω`*) (2015年7月22日 20時) (レス) id: 89c936d0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメアー(プロフ) - るなわんさん» ご指摘ありがとうございます！まったく気づいていなかったので助かりました！ (2015年7月22日 19時) (レス) id: ed39cb1e73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナイトメアー | 作成日時：2015年3月25日 20時
