77話 本当の過去 約束 ページ30
と言うことは…あいつがここに居る理由がなくなる…？
そしたらここを出なければならない
だがっ…！
『あいつが今…外に出れば、また狙われるんじゃねぇのか…』
俺が聞くと父親はふっと笑った
父「私だって…無駄にAと離れていた時間わ過ごしていたわけではない…あの時、あの子を誘拐していた奴らの事を調べていたんだ」
なるほど…だからこんなに時間が経ってから、ここに来たのか…
すると父親は急に辛そうな顔をした
父「だが…調べた結果…奴らはかなり大きな組織で動いている…恐らく私の持てる全ての力を使っても…あの子を守ることは困難だろう…そこで…」
父親は急に立ち上がると、ゆっくりと頭を下げた
『お、おい…！』
何がなんだか分からず、俺も立ち上がった
父「どうか…ここでこのままあの子を…Aを守り続けてくれないだろうかっ…！頼むっ…」
父親は頭を下げ続けた
この人の立場上、頭を下げる機会なんてほとんどないだろう
それなのに…
出来ちまうんだな…大切な娘のために…
『分かった…俺から看守長に話してみる…だから顔上げてくれよ…』
俺がそう言うと、父親はゆっくりと目に涙を溜めながら頭を上げた
その時…何度も「ありがとう」と言う声が聞こえた
父「では…私はそろそろ失礼するよ」
父親は少し落ち着いた後、帰るために立ち上がった
『いいのかよ…Aに会わなくて…といっても…あいつは今寝てるけどさ…』
俺は意識不明とは言えなかった
父「いいんだ…今会ったら…一緒に連れて帰りたくなってしまうからね…それに…」
父親は俺の方を向きなおした
父「君が担当なら安心だ」
『えっ？』
父「君はAのことを特別に思ってくれているようだからね」
父親は笑ってそう言った
『な、な、なんでっ！？』
な、なんでそれをっ！？
父「君と話していればすぐに分かるさ、君になら…あの子を任せられる…Aのこと…頼んだよ…」
父親はそう言うと再び頭を下げた
俺は気持ちにばれたことに焦りながらも
『ああ…！』
心の底から返事をしたのだった
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maho - アンケート (2015年9月27日 12時) (
レス) id: 69840344a3 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメアー(プロフ) - 柑橘類さん» ありがとうございます！コメントをいただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2015年8月7日 19時) (レス) id: ed39cb1e73 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘類(プロフ) - 見つけたのが今日なのでかなーり遅いですが、完結おめでとうございます！文章一つ一つで様子がしっかり表されていて、読みやすかったです( ´∀｀) 次作をものすごく楽しみにまってます！これからも頑張ってくださいね(*´∀｀*) (2015年8月7日 17時) (レス) id: b4636d7847 (このIDを非表示/違反報告)
るなわん - ナイトメアーさん» こちらこそ、素敵な夢小説を読ませて頂いてありがとうございます(*´ω`*) (2015年7月22日 20時) (レス) id: 89c936d0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメアー(プロフ) - るなわんさん» ご指摘ありがとうございます！まったく気づいていなかったので助かりました！ (2015年7月22日 19時) (レス) id: ed39cb1e73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナイトメアー | 作成日時：2015年3月25日 20時
