【名探偵コナン】なんで目の前に工藤家が立派に建ってるの？《第4章》

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目を開けてるのか分からない。
たださまよい続ける。

手を伸ばしてかき分けようともう、

そんなの出来ない。



ただ、



プツンと何かが切れる音がしたかと思ったら、
グラッと視界が一気に真っ白になって、
ただひたすら歩き続けている。




《殺してやる…》


純黒の悪夢以来。
この声。


やっぱり、口調は違えど、ヘリウムで声は異常に高いけど、

自分自身だって気づく。





《お前に私を知られたなら、口を封じなければならない》



んー、
なんだろう。

その瞬間、視界がぼやぁっとしてきてなんか黒い物体が見える。



それがだんだんと広がって、

色がつき始める。




そしてそれは、見た事のある光景へと変化した。




『ここって…』









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怪しげな笑みを浮かべ、
そっと愛用のベレッタを構える大きな黒い物体。

左頬の傷あと。
長い銀髪。
帽子。



もう一人は、サングラスつけている。



そしてここは路地裏。

あっ…やっぱり。




後ろを向くと、
驚いた表情のまま硬直している、沖矢昴こと赤井秀一。
そして工藤新一こと江戸川コナン。


そうか。




この二人のお陰で私は助けられたんだよね、確か。

でもよく見ると、
みんな動きが止まっている。




そして、ジンが、ゆっくりと引き金を引こうとした。









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ﾊﾞｰｰｰｰｰﾝ！！






一瞬だけびっくりして、そっちを見たら、
また更に怪しげに笑って、
ようやく自体を把握出来た。



撃たれた。







二人が助けに来るはずなのに、

お腹からは血がポタポタ。




二人を見ると、何も動かずそのまま。
と、次の瞬間…









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『ううっ…』




い、痛い…

体中に力が入らない。




お腹を抱え込むように、ゆっくりと倒れる。
言葉に出来ないくらい、痛い。
どうしようもない。


すると、目の前のジンが急にコロコロ変わって、
目の前には、









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『私！？』



えっ、なんで…
どうして…

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