【名探偵コナン】なんで目の前に工藤家が立派に建ってるの？《第3章》

宿里村の怪 ページ13

「え？君聞いてないの？実はこの村には…」



鶴見さんがそう言いかけると、




ワン！





後ろから突然、犬が。


あらまかわいい。



「わっ、ちょっ…犬！？」



ワンワン！




ワンちゃんは鶴見さんに近づくと嬉しそうにペロペロ。



「犬は勘弁してよ…」


そんなワンちゃんにタジタジの鶴見さん。

尻餅ついちゃってる。



「ゴールデンレトリバーや！えらいおジィちゃんみたいやけど…」


「かわいいね！」


「うん！」



そう言ってまた目をキラキラさせてる君たちもかわいいけどね？

あっ、これ2人には内緒。


シーだよ？シー。




「さっき話に出てた発掘チームの亡くなった男が連れてきた犬で…

事故の後、この近所の人が引き取ったんだが、何度もここへ逃げ出して…

結局ここへ戻って来てしまうからそのままほっといてるんだ」


ふーん。



「木のすぐ後ろが池になってるところもあって危険なんだけど…

たまに誰かが餌をやりに来ているようで…」



そこには立て札があって、その奥には木がたくさん生い茂っている。

立て札には「入るなキケン！」とデカデカと書いてある。


その立て札自体も蘭ちゃんたちの身長の大体4分の3ぐらいの高さでかなり大きい。



そこにコナン君がひょこひょこと歩いて行く。




「あ、コナン君！入ったらあかんよ！」

それに気づいた和葉ちゃんがコナン君を抱き抱える。



「もぉー」


和葉ちゃんもかわいいが、抱き抱えられてるコナン君もかわいい。


ダメだ、さっきからかわいいしか言ってない。

いよいよ私も変態の仲間入りしてしまったか？いや、そりゃないか←




「あのそれで、今日ここに呼んだ人ってこれで全員ですか？」


「え、ええまぁ…」


蘭ちゃんがガッカリと言わんばかりに肩を落とす。


そっか。

工藤君来るって思ってもんね。



『多分、今日はたまたま呼ばれなかっただけなんじゃない？』


「えっ、何が？」


『工藤君』


「えっ…/////」



すげー。

顔真っ赤じゃん。りんごかよ。



『会えないわけではないんでしょ？』


「そ、そうだけど…」





「ほんで？電話で言うてた話、ホンマなんやろな？」


「そりゃもう、絶景ですよ！」


「ロンドンのビッグベンの夜景よりもか？」


「そりゃもちろん！比べ物になりませんて！」




あらあら、こっちはこっちで進んでるようだね…

楽しみだなぁ…




何がって？


それはお楽しみだよ。

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