宿里村の怪 ページ12
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「それにこんな伝説も残ってるんだよ…」
今度は歴史研究家の
「戦乱の時代、今川勢に捕らわれそうになった家康を老夫婦がこの黒金の森に隠して匿い…
天下を平定した後に「あの時の礼がしたい」とその老夫婦と息子に山程の小判を授けたってね…」
「へぇー」
「ホンマなん?」
「ああ…確か歌になっていたと思うが…」
そう言いかけると、
「朝日射し 夕日輝く 鉄の
黄金千枚 二千杯…」
後ろからその歌が聞こえてきた。
振り向くと、小説家の
「この村に古くから伝わる童謡よ。
まぁ、「朝日射し 夕日輝く」のフレーズは財宝の隠し場所の歌として全国各地に散らばってるけど…
小判が千枚つめられた瓶が二千個もあったとしたら…ロマンよねぇ」
何なの。
この世界の人たちは何か言いながら次々と現れてくるシステムなの?
「って事は、小判が二百万枚…」
「ホンマやったらステキやわぁ!」
2人は目をキラキラさせながら言うもんだからかわいくてしょうがない。
「いやいや…僕にとってはこんなにキュートな君達のほうが…
金色に輝く宝に見えるけど?」
そしてそんな2人の肩を掴んでさり気なく口説いてるこの男は
見た目はチャラ男。
「コラ!!何やお前!?」
「えっ?もしかして、君の彼女達?」
すかさず服部が胸ぐらを掴み、和葉ちゃんたちから鶴見さんたちを離す。
おーおー、嫉妬してますなー。
「先に聞いとんのは俺のほうじゃ!!答えんかい!?」
和葉ちゃんの前に立ちはだかる般若顔の服部。
そして蘭ちゃんの前に同じく般若顔のコナン君。
いつの間にこんな嫉妬深くなったんだよ…
何とも微笑ましい。
「ああ、僕は…」
そんな2人に怯えもせずに応答する鶴見さんも鶴見さんだが…
「全国に伝わる妖怪伝説を求めて駆け回ってるルポライターさ!」
キランと効果音が付きそうな笑顔で答えた鶴見さん。
それに更にイライラMAXの2人。
「はぁ!?埋蔵金と関係ないやんけ!!」
服部、一回落ち着こうよ。ね?
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麗華(プロフ) - 華渚さん» うわぁ、こりゃ手に負えん…誰か〜 (2017年9月17日 8時) (レス) id: 84b612cd58 (このIDを非表示/違反報告)
華渚 - 麗華さん» 頷けるかボケ最高wwwwいやぁ、あの2人に見守られる看病なんて、1秒見つめられたら治る気しかしないよ( (2017年8月12日 2時) (レス) id: 240158e005 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 華渚さん» 出来たよ!こんなんで良かったかな?またポアロだったけど… (2017年8月11日 9時) (レス) id: c73de807ed (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - salomeさん» レスが遅れてすみません!新作ですか?いいですよ!! (2017年8月11日 9時) (レス) id: c73de807ed (このIDを非表示/違反報告)
華渚 - 麗華さん» うんうん!!(目が輝き光ってる笑) (2017年7月13日 23時) (レス) id: 240158e005 (このIDを非表示/違反報告)
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