裏切りの真相 ページ2
「彼を吊り上げた時、運悪く落ちてしまったんでしょうな…
さぁ、証拠は十分だ!後は署の方で…」
目暮警部が円城さんを連行しようとするのを布施さんが止める。
「おい待ってくれ!どうしてあなたが波土を!?
17年間支え続けた彼を何故殺さなきゃならなかったんだ!?」
「それはいくら聞いても答えられませんよ…」
安室さんが静かに言った。
それもそのはず…
「なぜなら彼女は彼を…殺してないんですから……」
「えぇっ!?」
そうそう。
「もう片方のサークルレンズ、どこにあったと思います?」
『ステージの袖に置かれていたパイプイスの座面ですよ。つまり、吊られた波土さんの足元にパイプイスが倒れていたということ…』
だから睨むなっつーの。
ただ本当のこと言っただけじゃないか。
本当疑うの好きだねアムロン。
公安はみんなそうなのか。
そうかそうか。
『それにタコ糸に結び付けられていた野球ボール。
あれはタコ糸のもう片方の先をロープの先端に結んで、ボールを投げて天井のバーにまずはタコ糸を通し…
そのタコ糸を引っ張ってロープをバーに渡す為に使った物…
失礼だけど円城さんがあのバーを越すほどボールを高く投げられるとは思えない。
高校時代に野球部で強肩だった波土さんだったらできそうだけど…』
みんなポカーン。
なので、
『ですよね?安室さん?』
今も私を睨んでるアムロンにバトンタッチ。
それと同時に、
「私が言ったことに何か間違いでもあるんですか?ないなら睨むな。そして私が発言するたびに睨むんじゃねぇよ」
という圧力付き攻撃。
それを目で訴えると、察したのか察してないのか私を更に睨んでから、
「そして波土さんの胸ポケットに入っていた波土さん直筆の《ゴメンな》の文字…もうお分かりですよね?」
「ま、まさか彼は自分で…」
「そう…彼は自分で首を吊り…それを見つけた彼女が彼を高く吊り上げ、殺人に偽装したというわけです…
何故そうしたのかは分かりかねますが、不可能犯罪にしたのは誰にも罪を着せたくなかったから…ですよね?」
円城さんは俯いた。
「おい!?なんで隠した!?やっぱり17年前に何かあったんだろ!?」
「まさか彼はこの前あの事を話したのを気に病んで…」
「あの事?」
目暮警部が疑問を問いかける。
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麗華(プロフ) - 華渚さん» うわぁ、こりゃ手に負えん…誰か〜 (2017年9月17日 8時) (レス) id: 84b612cd58 (このIDを非表示/違反報告)
華渚 - 麗華さん» 頷けるかボケ最高wwwwいやぁ、あの2人に見守られる看病なんて、1秒見つめられたら治る気しかしないよ( (2017年8月12日 2時) (レス) id: 240158e005 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 華渚さん» 出来たよ!こんなんで良かったかな?またポアロだったけど… (2017年8月11日 9時) (レス) id: c73de807ed (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - salomeさん» レスが遅れてすみません!新作ですか?いいですよ!! (2017年8月11日 9時) (レス) id: c73de807ed (このIDを非表示/違反報告)
華渚 - 麗華さん» うんうん!!(目が輝き光ってる笑) (2017年7月13日 23時) (レス) id: 240158e005 (このIDを非表示/違反報告)
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