青と赤の天才さん (ページ3)

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１っていうと思ったか? ページ3

「え？待って自殺？」

彼女の手首をしっかりつかみながらそう問いただすと、コクリとうなずかれ、それから「離して」とでも言うような目でこちらを見てくる

「いやいやいや、自殺って！待ってよ頭が追い付かない！」

『、、、じゃあ引っ張って、腕いたい』

「え？、、、、、ハイ」

結構なガチトーンでそう言われたのでおとなしく返事をして引っ張り上げる

その人はとてもきれいな人だった、顔はもちろんきれいだが、肩あたりまでの真っ黒な髪も、何よりも目だ

右が青色、左が赤色のオッドアイで、じっと見ていると吸い込まれそうになる

「あ、君！夜桜さん⁉」

『？』

「三原教場の夜桜柚木ちゃん」

『え？』

夜桜柚木ちゃん、警察学校時代一緒にお爺さんを助けたことがある
けど確かやばいこだった気が

『、、、なんで助けたの？』

「、、、、、、、え？」

冗談を言ってるような目ではなく、ただ不思議だというような目でそう聞いてくるその女性にこちらも不安になってくる。
柚木ちゃんってこんな雰囲気の子だったっけ？

「えっと、」

『、、、助けてくれてありがとございます！助かりました！』

「は？」

不意にその女性が立ち上がり大きく伸びをする、と思えば普通に階段に向かってあるきだした

「え、ちょ、まって！」

そんな叫びもむなしく彼女は階段を下りてどんどん進んでいく。

『また今度お礼していいですか？その時にお話ししましょう？』