【歌い手】ねぇ、先生。【そらる】

【45】まふｻｲﾄﾞ ページ46

Aちゃんが何処かに行ってしまってから大分たった…







いや、本当はほんの少ししか経ってないのかもしれない、
でも僕には何時間もの時間が過ぎたように感じて…





本当に好きだったんだけどな、
デート中に何処かに行かれちゃうなんて正直ビックリした





僕、何かダメなことしちゃったかな…？









｢はぁ…やっぱり本当に好きになってくれたなんて勘違いだったのかな、｣




｢だめだな、僕…かっこ悪い…｣







ぽつりと独り言を呟いた







『あの、先輩…』





えっ…


どうして君がここに居るの
何処かに行ったんじゃ…







｢Aちゃん…？｣









『先輩、話があります…』





これって、


大体何を言いに来たかはAちゃんの顔をみて察しがついた





あぁ、やっぱり君にそんな顔させるなんて…









かっこ悪い









｢話って何？｣




僕は精一杯笑ってそう言った







…

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