【歌い手】ねぇ、先生。【そらる】

【39】 ページ40

…


申し訳ないなぁ…



わざわざ絆創膏買いに行かせちゃった、





戻ってきたら謝らないと…！








…





『…』




…なんだか静かだ




周りには沢山人がいるはずなのにどうしてか時間が止まってるように感じる…









…



『そらる先生に会いたいな…』









ﾎﾞｿｯと呟いてしまったその言葉。








「A…？」







あぁやっぱり…これは運命だったり









「先生…？」









…








「どうしたの？こんな所で」









それはこっちのセリフだ




『先生こそ…どうしたんですか？』









「俺？俺は買い物かな…」



買い物か、何買ったんだろ？






なんてね、



それにしても先生の私服…









『かっこいい』






「えっ？」





『あっす、すいません！』





うっかり声に出しちゃった、









「…も…」






『？』








「Aも、私服可愛い…見かけた時から思ってた」









照れ隠しなのか、手で口を隠しながら先生は言った





嬉しくて、嬉しすぎて…今にも抱きつきたくなるくらい









『ね、ねぇ先生？』









「どうした？」




ﾆｺｯとして聞いてくる先生









1番聞きたかった事…聞きたい









こんなの自分勝手だって分かってるけど…









先生は今でも私のこと…









好きですか？









…
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