70、、 ページ33
rb
引かれたんとちゃうかなぁ。
そんな心配ばかりが頭を過ぎった。
俺やったら初対面で、『天』て付けた雑面つけてる人居たら引くで？
でも彼女は、引くことなんてなかった。
むしろ興味津々。
俺の雑面をぴらりと捲り、にっこり笑った顔なんて最高に可愛かったもんな。
やはり、彼女の居ない通信室は味気なく感じる。
あの声で、あの瞳で、あの楽しそうな表情で。
話しかけてくれる事が、どれほど心地よかったのか。
それを痛感している。
「…すくう、から」
不甲斐なくてごめんな、あの時止めてやれなくてごめんな。
そんな後悔と謝罪ばかりが渦巻くが、クヨクヨしていても仕方がない。
かちゃりとエンターキーを押す。
滅多に押さない、ハッキングするためのエンターキー。
「おりこうさんにしといてな。」
今度はめちゃくちゃ強いインカムプレゼントしたるから、楽しみにしとき。
kn
女嫌いで有名なはずだった。
自分から近寄るけど、近寄ってくる女はみんな敵だと見なしていたはずなのに。
彼女にはどうもそれが通用しない。
それどころか、もっともっとと関わりを強請ってしまう。
「進めお前ら！！！撤退なんてしてんとちゃうぞ！！！」
指揮を取りつつ、俺も彼女の元へと急ぐ。
不安の種など無いと、戦いの前に思っていたはずなのだが、やはりあのお姫様はなにか起こさないと気が済まないらしい。
「ったく、とんだおてんばお姫様やんな、」
かちゃりとリロードを引く。
馴染んだ音のはずなのに、やはり恐怖は引き立つ。
「俺、お前が思うよりお前ん事大切にしとるで」
だから絶対俺らの元に帰ってこい。
勝手に家出は許さないって約束してるからな。
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杠葉 - 初めまして、とても素敵な作品でした…！占ツクの小説で初めて泣いてしまいました。これから全力で応援させて頂きます…！ (2022年1月22日 3時) (
レス) @page40 id: 2d4f53e34e (このIDを非表示/違反報告)
雲雀(プロフ) - ネイトさん» 了解です！リクエストありがとうございます！！ (2020年12月29日 4時) (レス) id: 4aed07b718 (このIDを非表示/違反報告)
ネイト - 雲雀さん» なるほど！ありがとうございます！リクエストが「帰った後にみんなに説教される」みたいな感じなのってお願い出来ますか？ (2020年12月29日 0時) (レス) id: 58c935ec98 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀(プロフ) - 月宮さん» 月宮さん、コメントありがとうございます！これからも精進して行きますゆえ、続編も楽しんでいただけると幸いです！ (2020年12月28日 20時) (レス) id: 4aed07b718 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 - 完結おめでとうございます！続編も楽しんで見させて頂きます！これからも頑張ってください。 (2020年12月28日 20時) (レス) id: a0f47df358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲雀 | 作成日時：2020年12月4日 2時
