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44、怠らない ページ4

Aside

二人と別れて、私もとある部屋に向かう。
そこに行くまでには、割と困難らしいが、私は素早く見つけることが出来た。
少し複雑に入り組む道を通っていき、どこか電子的な雰囲気のする扉を開ければ、中で「待っとったで」という声が聞こえた。

『ごめんなさいロボロさん。少し遅れました…。』
私が頭を下げれば、「ええんよええんよ、俺は元からおるから早いだけやもん」なんて軽く返してくれる。
でも、口元は堅く結ばれており、私も身の引き締まる思いがした。

今回、私が頼まれたのは、ロボロさんと一緒に敵の配置や、行動の指示。そして治療だった。
申し訳程度で銃も持たされているが、「使わん方がええなぁ、」なんてシャオロンさんが言っていた。

Aの手を汚すのは、さすがにまだ早すぎる。

泣きそうな顔で言うグルッペンさんの意見にその場にいた私以外の全員が即OKした。
なので、私はロボロさんと一緒にインカムで指示をする係になったのだ。
「…それ使い方わかる?」
割と難しいねんで、と指されたのは、パソコンのようなもの。どうやらこれでマップを表示して、敵の居場所を割り出すらしい。
感覚でボタンを押すと、すぐさまマップが起動される。

「えっ知ってたん!?」『えっえっなんで!?』「いや俺も知らんわ!!!」感覚で押しただけなのに、まさか開けてしまうとは…。

ロボロさんと私で2人で震えてしまった。


「ええか、A」『?』
ロボロさんの布面の下の瞳が、見えた気がした。
綺麗な綺麗な桃色。

「俺らは司令塔や。グルッペンとまでいかなくてもなぁ、とても大事な役割なんや、直接手は下さんくとも。」


ピリッ、と痺れる感覚がする。


「勝たせてやるんが、俺らの仕事や」







何かを確信したような笑みで、ロボロさんは笑った。

45、予感、感覚、その他の記憶→←43、活気づく国



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杠葉 - 初めまして、とても素敵な作品でした…!占ツクの小説で初めて泣いてしまいました。これから全力で応援させて頂きます…! (2022年1月22日 3時) (レス) @page40 id: 2d4f53e34e (このIDを非表示/違反報告)
雲雀(プロフ) - ネイトさん» 了解です!リクエストありがとうございます!! (2020年12月29日 4時) (レス) id: 4aed07b718 (このIDを非表示/違反報告)
ネイト - 雲雀さん» なるほど!ありがとうございます!リクエストが「帰った後にみんなに説教される」みたいな感じなのってお願い出来ますか? (2020年12月29日 0時) (レス) id: 58c935ec98 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀(プロフ) - 月宮さん» 月宮さん、コメントありがとうございます!これからも精進して行きますゆえ、続編も楽しんでいただけると幸いです! (2020年12月28日 20時) (レス) id: 4aed07b718 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 - 完結おめでとうございます!続編も楽しんで見させて頂きます!これからも頑張ってください。 (2020年12月28日 20時) (レス) id: a0f47df358 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雲雀 | 作成日時:2020年12月4日 2時

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