35、ごめんなさいとありがとう ページ38
Aside
目が覚めると、そこはすごく白い天井が1番に見えた。
酷く嫌な夢を見た気がして目を覚ませば、こんなところにいる。ここはどこだ。
「あ、Aちゃん目覚ましたの！良かったぁ〜」
ペ神さんが頭をいい子いい子、と撫でてくれた。
『あの、私はなんでここに…』と戸惑って聞けば、ペ神は苦笑気味に「えーっと、爆発に巻き込まれて…」と答える。
…そうだ、確か寝起きドッキリとやらをしていて、ゾムさんが緑色の知らん化け物を出して、それで。
必死に思い出そうとしていた時、すごい勢いでドアの開く音がする。
そして、私の目の前に、シャオロンさんとゾムさんがすごい勢いで転がり込んできた。
『っ？！！？！』
目を白黒させる私の目の前でシャオロンさんとゾムさんは土下座をした。
『えっ！？シャオロンさん、ゾムさん顔上げてくださ「ほんっっっとにすまん！！！」「…っ、ゆ、許して欲しい、！」
私にすごい勢いで謝るゾムさんとシャオロンさん。
…もしかして、爆発のことだろうか。
「ほ、ほんとは楽しんでほしいだけやってん！！！でも、つい、ヒートアップしてもーて…」「怪我させたいわけじゃ無かってん、それなのに、置いて逃げて…ごめん、烏滸がましいけど、」
嫌わないで、ほしい
2人の酷く掠れて小さい声が、私に聞こえた。
『ゾムさん、シャオロンさん』
顔を上げてください、と私がいえば2人はビクリと肩を震わせて、おそるおそる、とこちらを見る。
『確かにびっくりしましたけど、それで嫌いになるなんて事ないです。それに、イタズラは楽しかったですし。』
今度は安全なイタズラを一緒にしましょうね？と私が微笑めば、ゾムさんとシャオロンさんは途端に顔を輝かせた。
「も、もちろんやん！！！！」「教えたるで！！！」
「程々にな。」こちらを呆れたように見るトントンさん。2人は肝に銘じたようで、はい、と項垂れた。
『トントンさん、ありがとうございます』と私が笑えば、トントンさんは頬を赤らめ、無事で良かったわなんて私の頬をふにふにとした。
「「トントン、A、ありがとう」」
シャオロンさんと、ゾムさんが真面目な顔でこちらにお礼を言う。
『ふふ、どういたしまして』「どう、いたしまして？になるんかな？」
戸惑いながらも答えるトントンさんに、ふふっと笑みを零せば、「笑うな」と小突かれる。
私、本当にこの国に誘拐されて、愛されて良かったなぁ、なんてぼんやりと思うのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雲雀(プロフ) - わらび餅ｨさん» なんとも嬉しい言葉…！これからも頑張ります！！ (2020年11月28日 18時) (
レス) id: 4aed07b718 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - 雲雀さん» こう言う系あまり読まないからどうだろうとか思ってた自分を殴りたいくらい面白いので頑張ってください！ (2020年11月28日 14時) (レス) id: a2949d225d (このIDを非表示/違反報告)
雲雀(プロフ) - わらび餅ｨさん» わらび餅さん、返信遅れてしまい申し訳ございません！はわ〜！！ありがとうございます！！これからもどうぞよろしくお願いします！！面白いお話を皆さんに届けられるよう頑張ります！！ (2020年11月28日 14時) (レス) id: 4aed07b718 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - こんばんは！物語面白いからいつも読ませて貰ってます！ランキング1位おめでとう御座います！ (2020年11月25日 18時) (レス) id: 41f911fbc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雲雀 | 作成日時：2020年11月21日 1時
