32、悪気はない ページ35
⚠短めです
zmside
こんなことになるとは思わなかった。
ほんの少し、イタズラがしたいだけだった。
Aにも、イタズラの楽しさを知って欲しいだけだった。
それなのに、
「早くペ神呼んでこい!!」「息しとるよな!?」「血は少ししか出てへん、時間との戦いや」
なんで、Aが倒れてるんや?
あの時、なんでAがすぐ逃げれるって思ったんだろう、彼女はクリーパーの怖さなんて何も知らないのに。なんで俺は彼女を守ることすら忘れてしまっていたんだろうか。
「…ゾム、シャオロン、後で話があるわ。」
トントンの声すら、酷く遠く聞こえた。
tnside
「…んー。軽い脳震盪だから、1日寝れば多分大丈夫だよ!」
Aに献血を繋ぎ終わったペ神がにっこりと笑ったのを見て、俺らは深く息を吐いた。
良かった、本当に怖かった。
「…トントン、ごめん」
俺がその場にぽつんと残っていれば、おずおずとシャオロンが帽子を深く被りながら謝ってくる。
「ええよ、とは言えんけど、お前から言ったことちゃうやろ?お前ばっか背負わんでええんやで」
俺が肩をぽんと叩けば、さらに泣きそうになるシャオロン。
「…ゾムが悪気なんてないのだけ、わかってほしいねん。」
今回の件、たしかに悪いのはゾムだ。
でもアイツは悪気なんてなかった。純粋に、ただイタズラをしたかっただけ。
それは、ちゃんと分かっている。
だからこそ。
「知っとるよ、だからこそ粛清せんとな?」俺がにっこりと笑えば、シャオロンはまた別の汗をたらりと流したのだった。
…俺笑っただけやん
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雲雀(プロフ) - わらび餅ィさん» なんとも嬉しい言葉…!これからも頑張ります!! (2020年11月28日 18時) (レス) id: 4aed07b718 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ィ(プロフ) - 雲雀さん» こう言う系あまり読まないからどうだろうとか思ってた自分を殴りたいくらい面白いので頑張ってください! (2020年11月28日 14時) (レス) id: a2949d225d (このIDを非表示/違反報告)
雲雀(プロフ) - わらび餅ィさん» わらび餅さん、返信遅れてしまい申し訳ございません!はわ〜!!ありがとうございます!!これからもどうぞよろしくお願いします!!面白いお話を皆さんに届けられるよう頑張ります!! (2020年11月28日 14時) (レス) id: 4aed07b718 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ィ(プロフ) - こんばんは!物語面白いからいつも読ませて貰ってます!ランキング1位おめでとう御座います! (2020年11月25日 18時) (レス) id: 41f911fbc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雲雀 | 作成日時:2020年11月21日 1時