報復し終わったんで幹部に思う存分溺愛されたい件について 【短編集】

R 炭酸と君 ページ5

になはまさん、リクエストありがとうございます！

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「A〜！！！」
ノックをしたのはいいが、返事を返す前に中に入ってくるシャオロンさん。

『シャオロンさんこんにちは。今日もすごく元気ですね！』
「せやろせやろー？今日はいいもん持ってきてん！」

高らかに笑うと、彼は左手に瓶を2本持ってドヤ顔をした。

「Aと一緒に飲もうと思ってなー、持ってきててんよ！飲もうで〜」
私のベットに腰掛けると、シャオロンさんは1本瓶を手渡してくる。

その瓶の中には、黒色の泡の出る飲み物が八分目まで注がれていた。

『…これは、一体？』
私の不思議そうな顔を見ると、シャオロンさんは嬉しそうな顔をして、「やっぱり知らへんとおもててん！」と言う。
「これな、コーラって言って炭酸飲料なんよ。
甘くてしゅわしゅわして美味しいで？」

かしゅ、なんて明るい音を立てて瓶の蓋を開けると、シャオロンさんは中の液体をぐびぐびと喉を鳴らして飲み始める。

そんなシャオロンさんにならって瓶の蓋を開け、恐る恐る中の液体を飲み込んだ。


その瞬間、私は弾けるような感覚に包まれる。


初めての感覚に目を白黒させていれば、シャオロンさんは歯を見せて笑った。


「美味しいやろ？コーラ。さっきグルッペンが他の国から沢山貰ってきてな？Aと一緒に飲みたくなってんよ！」
そんなふうに笑うシャオロンさんが、とても眩しくて。




『また、こーら？飲む時があったら、シャオロンさんと飲みたいです』
そんな私の戯言に、彼は頬を真っ赤に染めて「もちろんやろ、」なんて控えめに笑って返してくれた。

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