《ni》従者ゆえ猫より賢い ページ12
メリークリスマスイブ！ですね。
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今日はとても寒いクリスマスイブだ。
雪は降ってるし、路面は凍結してる。
デートをすることになっていて、ホワイトクリスマスなのは嬉しいが、彼女が風邪を引くなら、量と気温は気をつけて欲しい。
『メリークリスマス！兄さん！』
「…イブやでA」
『あ、そっか！』
海の近くにある大きなツリーの前で彼女を待っていれば、彼女がそんな可愛らしいことを言いながら駆け寄ってきた。
モコモコのマフラーに、コートを羽織って鼻と頬を赤くしてにこにこしている。
「じゃ、行こか」
『うんっ！』
彼女に手を差し出せば、彼女はむぎゅ、と俺の手を繋いで楽しそうに笑ったのだった。
『わっ！見て見て兄さん！ほらー！すごいよ！上にビッッシリキラキラが！』
「あれ全部電球なんやぞ」
『なんでそういうこと言うの！綺麗だから言わないで欲しかったんだけどー！』
もー！と怒る彼女。彼女は性格も身長も(ﾎﾞｿｯ)幼く可愛らしいのだ。
「お、あっちの方空いとるし座れるところあるらしいで」行こうか、と彼女の手を引けば、彼女は何度か未練がましくイルミネーションを見たあと、こてこてっと着いてきた。
「ふぅ〜」『結構歩いたね！』
暖かいお茶飲む？と聞かれ、飲む、と答える。
…染み渡るわぁ…。
『そして兄さん！！！メリー！クリスマスー！イブっ！！』
じゃ〜ん！なんてプレゼント箱を俺に手渡してくるA。
中を開ければ、桔梗色のストールが入っていた。
「え、めちゃくちゃええなぁ。センスええ、流石A」めちゃくちゃ嬉しいで、と抱き締めれば、照れながらも笑う彼女。
「そうそ、俺もAにプレゼントあるねん。」
どうぞ、と持ってきたプレゼントを手渡せば彼女は嬉しそうに受け取り、箱を開ける。
『…わぁ、綺麗な宝石の嵌められたベルト…』
「綺麗やろ？」
俺の色、紫やん？身につけといて欲しいねん、と
俺はベルトを彼女の手から貰うと、彼女の首にベルトをしゅるりと巻いた。
『…に、いさん？』
「んふふ、可愛ええ。これからもそれ付けといたってな？」
彼女はとろんと蕩けた瞳をした後、こくりと微笑んで頷いた。
メリークリスマスイブ、A。
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ベルトは束縛、そして末永くという意味が込められているそうです。皆さんメリークリスマスイブ！
《zm》行き過ぎたからこそ愛おしい→←《sha》崇拝は愛から拗れ
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雲雀(プロフ) - とるかさん» とるかさん、コメントありがとうございます！毎日更新とはいかないものですが、2日に1回更新出来るよう頑張ります！嬉しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年12月25日 22時) (
レス) id: 4aed07b718 (このIDを非表示/違反報告)
とるか(プロフ) - うぁぁぁ…めっちゃドキドキしましたっ！毎回更新楽しみに待ってます。本当に大好きです！応援してます！！ (2020年12月25日 22時) (レス) id: 6d2bc3d274 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲雀 | 作成日時：2020年12月11日 4時
