【2434】天使さん家の女の子2【kne】

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「好きです。俺と付き合ってくれませんか？」







頭が真っ白になる

好きって、不破さんが、私を？


思わせ振りな言動も全部、ただの冗談だと思っていた
もしかして、無意識に傷つけていたんじゃないかと不安と罪悪感が立ち上ってくる

「もちろん返事は今すぐじゃなくていいし、いつまでとかそういうんもないから、俺のこと意識してみてほしい」

若干震えた不破さんの声だけが鼓膜を揺らした
告白なんて初めてで、心臓が有り得ないくらい大きく音を立てている
全身が熱い。脳を揺さぶられているような感覚に陥ってしまう


「ぁ…っと、はい、」

しにそう、なきそう。
何故なのか動悸が止まらなくて過呼吸にすらなりそうだった

なんで私なんだ。嫌な訳じゃなくて、不破さんならもっとずっと可愛い御相手さんだってたくさんいるだろうし。
こんなこと思うなんて、なんかのヒロインみたいだな。いや叶さんの義妹になって一緒に過ごしてるだけで既に漫画みたいな話なんだけど。


何を言うこともできなくて、ただ沈黙が流れる
この時ばかりは叶さんに今すぐ来てほしいと願った


意識するって、何すればいいんだ
恋愛的な思考とか曖昧すぎて分かんない。なんであんなに複雑なの。

好きな人って、どこからなんだろう




冷めた指が、また熱を持ち始めた


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