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「てか、お前なんかあった？」
「え？」
私の顔を覗き込み、さほど興味無さそうな表情をしている彼は同じ職場で働く同期の松村北斗。
松村はスペックが高く周りからも評価されている。
同期なのに何でこんなにも差が出てしまったんだろうと惨めになった時も過去にはあったりしたっけ...。
「さっきからずっとパソコン見つめたまま手が止まってるけど」
「ああ.....ごめん、ちょっとボーッとしてた。
これ以外にも今日やらなきゃいけない仕事は何個かあったよね」
どれだっけなー、と呟きながら自分のデスクの上に大量に置かれた資料を取り敢えず掻き集めてみる。
「今日はもう帰れば？」
呆れたような声とともに冷たい目線を私に向ける彼。
「ううん、今日までの仕事は全部終わらせてからじゃないと流石に帰れないよ」
「だったら俺が全部しとくから帰れ」
「なんでよ。そもそも松村は自分の仕事は終わってるんでしょ？もう定時過ぎてるんだし、帰りなよ」
だってこれは私の仕事だ。
同期に手伝ってもらうなんて申し訳ないし、
私の仕事で松村には迷惑をかけたくない。
「呑み会行くのだるいんだよ、察せ」
そんな私の話を無視して私の手元から資料ファイルをサッと奪い取り斜め後ろのデスクへ戻って行った松村。
あ、そうか。
今日は新入社員歓迎会の日だった。
もう毎年恒例になりつつある新入社員の女の子達に囲まれて迷惑そうな表情をする松村を思い返す。
当の私はモテる男も大変なんだな、なんて事くらいにしか思ってなかったけど。
松村が呑み会に参加したらみんな喜ぶのにね。
でも松村って確かにこういう呑み会の席とか苦手そう。
そんな事をぼんやりと考えながら自分のパソコンの画面に目を向け、斜め後ろにいる彼に軽く「ありがとう」とだけ伝えた。
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つくね(プロフ) - 榛名さん» コメントありがとうございます。段々と松村が行動していくので楽しみに待って頂けると光栄です！ (2021年10月31日 0時) (
レス) id: a9a3fb45a1 (このIDを非表示/違反報告)
榛名 - 松村との恋の行方も気になるけど全裸待機します！！！、 (2021年10月28日 23時) (レス) @page24 id: ec0e9967f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つくね
| 作成日時：2021年10月14日 0時
