とある軍の幹部事情！Story3 (ページ4)

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第94話　byクロページ4

襲撃から一週間弱経った

撃たれた箇所はまだ痛むがそんな事を言っている場合ではない。

まだウィルが帰ってきていない為、軍や街は不安などで一杯だった。

ウィルの事については管理局が情報を集めている。まだ時間が掛かるらしい

体を動かしていないと何かに押し潰されそうになるからずっと、刀を振っていると一人の兵士に怪しい武器商人が来ていると言われ、応接室に向かった。

応接室の中に入ると其処には6歳位の子供がいた。

「何の用」
一言発するだけで応接室の室温が五度以上低くなり、電気が付いている筈なのに暗くなった。

「此処は遊びの場ではない。」
「そのくらい知ってます。僕は皆様に武器の提供をしに来たのです！」
「名は」
「モシン・k・バニッシュです。」

モシン……何処かで見聞きした記憶があるが、今はそんな事どうでも良い。

この少年が本当に武器提供しに来たのかどうかを見極めかないといけない。敵だったら、殺られる自信しかない。

「一週間くらい前にあった襲撃で何かあったのですか…？」

と少年___モシンが恐る恐る聞いてきた。

「何も、ない。」
「では何故、国民は不安を抱えているのですか？」
モシンの目を見る。
何か情報を探ろうとするような思いはないと判断し、溜め息をつく。

異常に低い室温や暗さは溜め息をつくと同時に元の状態に戻っていた。
「教える訳ねぇだろ、普通は」
警戒を解き革製のソファーにモシンと向かい合わせになるように座る

「責任感、不安。」((ﾎﾞｿ
「っ……。」
この２つは私の中に黒く渦巻いている何とも言えない何かだった。
責任感を感じるのは当たり前
国のトップを守れなかった
攻撃部隊は国を守ると同時に、トップも守らなければいけない。
人を守れぬ者に生きる意味など無い。

「使えるか分からないですけど風の噂で近郊5ヵ国の内どれか1ヵ国が約3ヶ月半後ぐらいに建国記念日があるそうです。」
「建国記念？」
「その日は何やら世界各国の権力者を集めたパーティーを行うらしく、」
「パーティーって絶対に裏で何か行うな、」
少し悩みインカムで管理局に伝えると数十分後に集合をかけると連絡が返ってきた

「情報を提供したので一つ良いですか？」
…私の人を見極める目は遂に濁ってしまったのか。
武器を高い金額で売りつけてくると思い席を立つ

「ナガンレア、お姉ちゃんに会うことって出来ます？」
「…ナガンレアお姉ちゃん？」
「はい！」
…耳までやられたか。

ナガンレアに弟って居たのか？

「いや、首飛ぶぞ？」
「そんなので僕は死なないよ！」
残念、簡単に死¨ぬぞ