とある軍の幹部事情！Story3 (ページ3)

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第93話　byナガンレアページ3

……ここは……どこだろう。

白い空間、ただ1人。私は……
そういえば、さっきまで腹に銃弾を受けながら、反動が強すぎた銃を空に打ち放って……

……もしかしてだけど……死んだ？

「とりあえず…動かないと……って、え、動かない…？」

自分の身体が動かない、立っている状態から何一つ。首から指先まで。何も動かない。
しばらく奮闘していると、私の目の前にある光景が広がる。
そこは……広い広い草原。川が流れている。

川を挟んで向こう側には……

「お父さん……？お父さんなの！？」

気がついたら身体が動くようになった。
無我夢中で追いかける、橋のない川を渡ろうとした。川に浸かった時。

「来るな」

……お父さんが、私に言った言葉。

「お父さん…？」
「……来ないでくれ、頼む」
「ど、どうして」
「お前には大切な仲間がいるだろ、お前は強い子だ。まだ死ぬな」
「……分かった、ありがとうお父さん」

その言葉を言った瞬間、意識がプツリと消えた。

次に見た光景は……病室の一角。
……今って…何日だろう。戦争はどうなったんだろう……

～～～～～～

「おいおい、戦争だって」
「またなのね……」
「もしかしたら俺らを殺されるかもしれない…」

……街を歩いてると不安ばっかりの声が聞こえてくる。これは…売れる！
不安そうな人達に声を掛ける。

「戦争で不安の皆さん！！この僕がリーズナブルで良品質の武器を売りましょうか？」
「武器屋か……お、色々と安いじゃねぇか！一つくれ！」
「まいど～！」

……さてと、一通り売り終わったし…久々に行こうかな。通してくれるかは知らないけど。

着いた場所はサンレームの軍基地的な場所。門の前には兵士が二人程、おつとめご苦労さま。

「そこの者、何の用だ」
「初めまして門番さん。僕は武器商人のモシン・ｋ・バニッシュです。皆様に武器の提供をしに来ました！」

……この後、荷物検査やらなんやらされて応接室に案内された。
いやー、警備が厳重で何よりだね！……いや、あの国の警備が雑魚過ぎただけか……

そういえば一週間ぐらい前に空からの襲撃に遭ったらしいけど……お姉ちゃん大丈夫かな？
そう思っていると誰かが入ってきた。