検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:14,199 hit

第108話 byクロ ページ19

クロは一人、殺風景な廊下を歩いていると後ろから妙な気配を感じて立ち止まる。
手には敵国が所持しているであろう武器のリストや兵士の情報などが記入された書類を持っている。
取り出したナイフを一つ、予備動作など見せずに後ろに向かって投げる。
ナイフは空を切り、相手に当たらず甲高音と共に弾き返さた。ふーむ、手練れの者か?

「ヘンメルからのスパイか…?」

廊下事態が暗いせいか相手の顔が良く見えない。何処か見覚えがあるようなー無いようなぁ、
一瞬、そう思ったがすぐさま体制をを低くして距離を積める。
手には書類、戦うとなればちょっと面倒だ。
なら、ぶちまければ良い!!!!
何故、その考えに至ったか自分自身も分からないが相手の目の前で書類を撒き、目眩ましの煙幕替わりにして、攻撃を入れようと___
「っ!?」
宙を舞う書類からナイフが見え、反射的に右に避ける。やりずらい。普段は相手の顔か、微かな気配を感じる為次に何処を狙うかが分かる。だが、今相手にしている彼女からは気配が感じれない。次の動作が分からない。
もう一度反撃しようと思い、足を動かそうとするが腹部に痛みを感じ前に倒れる。
「…やっぱり。今回、前線に立たない方が良い。足手まといになるから。」
「いや、誰だよお前。」
「ノール…?」
倒れているクロの目の前にしゃがんだ彼女をじーと、見上げて気付く。
「ノールと氣が似てる…いや、同じか?」
「だから僕はノールのもう一つの人格、アイラル。あと、血出てる。」
アイラルが指差した所を見ると確かに血が出ていた。傷開いたかまぁ死なないだろうし、あとでどーにかするか。
「じゃあさ、其処に散らばっている書類を見てアルさんからインカム貰ってウィルに渡すってのはノールかアイラルどっちに頼めば良いんだよ?」
「その前に怪我、どうにかしたら」
「死なないから大丈夫だろ?」

そんなことを言っていると後ろから二人の気配がした。シーナとノールか、逃げよ。
壁に寄りかかりながら立ち上がる。
「治療、嫌いなのか?」
「まぁーね。それにあの二人は面倒だから逃げたい。」
んじゃ、宜しくーと、言い逃げる事にした。




もちろん、直ぐに捕まったけど。

第109話 by アイラル→←第107話 byレオンハルト



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:幹部事情! , 募集企画 , オリジナル , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

時空のラテ(プロフ) - 皆様お久しぶりです。ようやく更新です。 (6月10日 14時) (レス) @page46 id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉@低浮上 - 梅雨瑠さん» こちらも…!ありがとうございます! (2020年10月18日 20時) (レス) id: 91c6fa7187 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨瑠 - 更新頑張ってくださいね!←読者 (2020年10月18日 9時) (レス) id: a2731c2f1a (このIDを非表示/違反報告)
らなこな@新しく始めました!(プロフ) - 臨海凛師さん» ふぁ!?読者様からのコメント...!読んでくれてありがとうございます! (2020年10月18日 8時) (レス) id: 6e36cc4795 (このIDを非表示/違反報告)
臨海凛師(プロフ) - 更新頑張ってください(読者) (2020年10月18日 6時) (レス) id: ad2c0a2c17 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サンレーム国幹部一同 x他3人 | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2020年1月10日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。