【続編！】 とある軍の幹部事情！

第77話　byナガンレア ページ36

あの出来事から数日。

今、私はどこだろ、なんか事情聴取するような部屋にいる。
私と向かい合って座っているのはモシン。

手には枷、動脈を撃たれたところはすっかり直っている。
担いだ時点でなんとなく分かっていたけど、どうやら自分自身をサイボーグ化していたらしい。

「それじゃ色々聞くね」
「……うん、僕が知っていることだったら教えてあげる」

……事情聴取をしていると、結構えげつないことが出てきた。

「僕らの様な子どもは国営孤児院で育てられた……いや、育てられてはないね。僕は発明の才能を買われ、兵器の製造とかをしていたよ」

その後も事情聴取は続いていく。

「あ、モシンの身元について教えてほしいな」
「分かった、僕はモシン・クルーデル。サイボーグと化した人で、生まれて間もない頃に国営孤児院に売られたんだよ。君と…いや、お姉ちゃんと一緒にね」

動揺したが今更そんな嘘には騙されない。

「え、いやいや、嘘でしょ」

「こればっかりは本当のこと。10年前に起こった『マフィア襲撃事件』について調べてみれば分かるよ。真実がね。」

……この時の彼の目は真剣だった。

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