05 ページ5
・
「2人のときならしてやる。」
「え!?」
ぼそっと聞こえた声に勢いよく振り返る。
「な、何を!?」
「わかんないならいい。」
ぷいっと顔を背けた瑞稀くんの耳は赤くなっていて。
「きゅんっ。」
「は?」
思わず声に出すと怪訝そうな顔で振り返った彼の顔はもういつもの顔色で.視線もいつもの絶対零度の視線。
「いや、きゅんとして心臓止まった。」
「そのまま止めとけ。」
「え、ひど!」
……じゃなくて、2人のときならしてやるってハグのことだよね!?2人になればいいんだもんね!?
「顔がうるさい。」
「ね、日曜日デートしようよ!
最近デートしてないでしょ?私日曜は部活休みだし!」
「俺はあるから無理。」
「え……」
彼女と部活、どっちが大事なの!?なんてよくあるようなセリフを言うと返ってきたのは「部活」なんて即答で。
「デート…もう1ヶ月してない…」
思わず机に伏せるように項垂れると、ポケットの中のスマホが震えた。
〈来週の日曜、10時に駅前〉
「!?」
どうやら伏せてるうちに優斗くんの席へ行ってたらしい瑞稀くんを見るとふっと笑って口パク。
(ばーか)
「…っ好きです!」
「え、なんで?馬鹿って言われてなんでそうなるの?」
マジでわかんないこの2人と頭を抱える優斗くんはスルーして私は麗ちゃんの所へ報告に行くのだった。
591人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃ(プロフ) - みいさん» ありがとうございます!最近ちょっと行き詰まっててノロノロ更新でごめんなさい......(*_ _) (2020年3月18日 23時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 更新待ってました!続き楽しみにしてます(^^) (2020年3月18日 21時) (レス) id: 57d452a263 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みぃ | 作成日時:2020年2月26日 0時