21 *Mizuki ページ21
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ーMizuki Side
猪狩さんは階段を駆け下りて行ったから下にいるかと思ったが、彼女がいたのは上の階、俺のクラスだった。
「しかも俺の席にいるし……」
机の上に伏せて肩を震わせていることから泣いていることがわかり心が重くなる。
…ちゃんと謝ろう。
ひとつ深呼吸をして教室の扉を開く。
「……猪狩さん。」
声を掛けるとびくりと身体が跳ねたが、起き上がる気配はない。
そのままでいいから聞いて、そう小さく呟いて彼女の前の席に座った。
「……さっきは酷いこと言ってごめん。
本気じゃないなんて思ってないのに頭に血が上って傷つくようなこと言った。」
「……なんで頭に血上ったの、」
くぐもった声で尋ねられて答えに詰まる。
「…自分でもわからない。
でも…なぜか他の男の名前を楽しそうに呼んでるのを聞いてムカついた。」
「…っ、それって、」
顔を勢いよく上げて目を見開く彼女にどうしたのか聞いても答えは返ってこず、ふいっと顔を背けられた。
「ほんとにごめん。
……どうしたら許してくれる？」
「私は、井上くんが好きなんだよ。」
「うん。」
「本気じゃないなんて言わないで。」
「ごめん。」
「……。」
「……。」
暫く沈黙が続き、そして彼女は泣きすぎて腫らした目をこちらに向けて口を開いた。
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みぃ(プロフ) - みいさん» ありがとうございます！最近ちょっと行き詰まっててノロノロ更新でごめんなさい......(*_ _) (2020年3月18日 23時) (
レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 更新待ってました！続き楽しみにしてます(^^) (2020年3月18日 21時) (レス) id: 57d452a263 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2020年2月26日 0時
