03 ページ3
・
そんな2人のやり取りを見ながら優斗くんの言葉について考えていた私は気付いてしまった。
さっきの瑞稀くんとの会話。
『瑞稀くん、おはよー!』
『はよ。……同じクラスだったんだ。』
私が優斗くんと同じクラスになったことを知らなかったように彼も私と同じクラスってことを知らなかった……?
「瑞稀くん!」
「え、なに?」
未だ優斗くんと言い合っていた彼が私を見る。
「瑞稀くんも私と同じクラスって確認しなかったの?」
「……まあ、」
「酷!泣くからね!」
麗ちゃん聞いて、瑞稀くんが酷いよ!と言う私に、また?と麗ちゃんが呆れた声を出すのもいつも通り。
*Mizuki Side
「瑞稀、『Aと同じクラス、信じらんない!』ってめっちゃ嬉しそうにクラス発表何回も見直してたよね。」
「…そんなこと言ってない。」
「いや、顔が言ってたね。
Aちゃんに言えばいいのに、何回も見直すくらい嬉しかったよって。」
「……煩い。余計なこと言ったら殺すから。」
変なことを言い出した優斗のせいで顔が熱い。
そんな彼らのやり取りと、ちらりとAに目を向けて僅かに緩ませた彼の表情にはA自身は気付かないのだった。
591人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃ(プロフ) - みいさん» ありがとうございます!最近ちょっと行き詰まっててノロノロ更新でごめんなさい......(*_ _) (2020年3月18日 23時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 更新待ってました!続き楽しみにしてます(^^) (2020年3月18日 21時) (レス) id: 57d452a263 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みぃ | 作成日時:2020年2月26日 0時