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その事件というのは次の日の放課後に起こった。
「そういえば髪ゴム新しい？可愛いね、それ。」
いつも一緒に帰っている麗ちゃんが階段を下りながらふと思い出したように呟いた。
「あ、気づいた？可愛いでしょ！」
「うん、可愛い。買ったの？」
「んーん、弟に貰ったの。」
「……あ、誕生日プレゼントか！
弟くん、センスいいんだね〜。
確か名前、蒼弥くんだっけ？」
嬉しいことを言ってくれた麗ちゃんに満面の笑みを返す。
「そう！愛しの蒼弥くん！」
へえ、愛しのね……ってなんで麗ちゃんちょっと引いてるの！？
そう掴みかかろうとした私を後ろから掛けられた声が止めた。
「愛しの蒼弥くん、だって！」
「優斗くん！？」
突然の大声に驚いて振り返るとそこに立っていたのは優斗くん……とどこか不機嫌そうな顔をした井上くんだった。
「他の男に乗り換えたの？A。」
「いや、蒼弥は……」
「Aも悪い女だ……な、瑞稀！」
完全に誤解してる優斗くんに弁解しようにも、その隙がない。
そしてもっと悪いことに優斗くんは1番誤解されたくない井上くんに話を振った。
「井上くん、ちが……」
「別にいいんじゃね？
そんなに本気じゃなかったってことでしょ。…俺の事。」
本気じゃなかったってことでしょ、無表情で放たれたその一言によって頭を鈍器で殴られたかのような衝撃が襲い、一瞬で視界が歪んだ。
バクバクとうるさい心臓を抑えて震える口を開き、何とか声を出す。
「なん、で……」
「なに？」
「本気じゃないわけないじゃん馬鹿！
……っ井上くんなんて大嫌い！」
「あ、A！」
麗ちゃんの制止も聞かず、その場にいることに耐えられなくなった私はその場から走り出した。
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みぃ(プロフ) - みいさん» ありがとうございます！最近ちょっと行き詰まっててノロノロ更新でごめんなさい......(*_ _) (2020年3月18日 23時) (
レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 更新待ってました！続き楽しみにしてます(^^) (2020年3月18日 21時) (レス) id: 57d452a263 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2020年2月26日 0時
