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次の日の朝





「井上くん!」

「……なに」








廊下を歩く井上くんに声をかけるとゆっくりと振り返った彼は私を見て大きなため息をついた。









「おはよう!」

「はよ……じゃ、」

「いや、ちょちょちょ、」








さっさと自分の教室に入っていこうとする彼を慌てて止める。








「…俺眠いから教室入りたいんだけど?」

「朝弱いの?」









こくんと黙って頷いた井上くんに思わず可愛い…と声を漏らすと眉間に皺を寄せた彼がまた教室に入ろうとするから入口に立ち塞がる。









「教室入ったら抱きつくから。」

「別にいいよ?」

「……へ?」









絶対やめてと冷たく返されるかと思えばニヤリと意地悪く笑った彼がいいよ、なんて言うから驚きで思考が停止する。

と、同時に予想外の返答に体温が急に上がった。

が……








「い、いいの?」

「まあそんなことしたらその瞬間にあんたはこの世からバイバイすることになると思うけど」

「遠回しに殺害予告されてる…」









じゃあね、と今度こそ教室に入っていった井上くん。

しばらくぼーっとその姿を見ていたが、今日やろうとしていたことを1つも達成してないことを思い出し、慌てて後を追って彼の席へ向かう。









「…なに、あの世に送られに来たの?」

「違うよ!
私も井上くんもお互いのこと全然知らないでしょ?
だからお互い知ろうと思って!」

「やだよ、別に興味無いし。」

「じゃあ質問するね!」









いやだと言いつつも本気で拒絶したり無視したりは絶対にしない井上くんだから頑張れる。









何ニヤニヤしてるのと顔を顰める彼にへらりと笑って昨日考えた質問を頭に思い浮かべた。

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みぃ(プロフ) - みいさん» ありがとうございます!最近ちょっと行き詰まっててノロノロ更新でごめんなさい......(*_ _) (2020年3月18日 23時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 更新待ってました!続き楽しみにしてます(^^) (2020年3月18日 21時) (レス) id: 57d452a263 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃ | 作成日時:2020年2月26日 0時

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