りょうかたおもい M.I

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高校2年4月。






今日は運命のクラス発表の日。







科目選択は勘で選んだ理科と社会も奇跡的に井上くんと全部同じだった。







同じクラスになる可能性は限りなく高い。






「A？心の準備できた？」






あまりの緊張に心臓が止まりそうな私。







「うん！きっと同じクラスだよ、ほら、科目全部同じだし！」








ほぼ優美に、というよりは自分に言い聞かせていた。








いざ、クラス発表の紙が貼ってあるところへ…









そして、






「…っ。」



「A？大丈夫？」






俯いたまま動けなくなった私を覗き込む優美。









そう、私と井上くんは同じクラスになれなかった。









それどころか井上くんは2年5組、私は2年8組と1年生の時より開いた距離。







心配そうに私を見る優美に慌てて笑顔を作る。








「…っ大丈夫だよ、これくらい！

それに優美と同じクラスだし、よかった！」







そう言ってヘラッと笑う。









「あーあ、離れちゃったな…

諦めて次の恋を探すよ！優美、いい人知らないの？」







そう笑った私に優美は困ったように笑って頷いた。

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