37 Mizuki.I ページ37
―Mizuki Side―
「同じクラス、嬉しいね!」
そうはしもっちゃんがAに言ったあと、耳元で何かを囁くと、彼女はすぐに飛び退いた。
けれど、
「うん、嬉しい。」
なんて少し頬を染めて笑うから、また真っ黒なものが俺の胸を覆う。
その正体に気づいてはいても、Aとまだ話したこともないのに何かをできるわけでもなく、親友とAが目の前でにこにこと微笑み合うのをただ見ているだけ。
2人を見ているのが辛くなって、もう自分の席戻ろうかな、と思った時、
「2人自己紹介しとく?」
急にはしもっちゃんがそんなことを言って、Aと話すきっかけを作ってくれたことに少し動揺しながらもはしもっちゃんナイス!なんて思ったけど、Aは困ったように視線を揺らす。
そんなAの様子から前から思っていたことに軽く確信を得た。
「井上瑞稀です、よろしく。」
「Aです、よろしくね。」
そんな簡単なやり取りなのに少し礼をして顔を上げたAと目が合っただけで湧き上がる愛しさと、やっと話せた、という喜び。
それでも最近感じる不安は消えなくて、とりあえず落ち着こうと自分の席へ戻った。
そして考える。
「Aって、はしもっちゃんのこと好きなのかな。」
―もし、そうだとしたら?
あんなに頻繁に見られてると感じたのは俺の傍にいつもいるはしもっちゃんを見ていたから。
好意を抱かれてるかもしれない、なんてただの自惚れだったのかもしれない。
次々と湧き上がる不安に何も考えたくなくなって机に顔を伏せた。
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みぃ(プロフ) - ななっちょさん» まだ準備中なので準備ができたらお知らせします!もう少し待ってください(> <;) (2019年11月25日 16時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
ななっちょ(プロフ) - 2 のパスワード教えて欲しいです! (2019年11月25日 11時) (レス) id: 43285b96af (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 美李愛さん» ありがとうございます!嬉しいです笑 (2019年11月23日 21時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
美李愛(プロフ) - なんかドキドキするー! (2019年11月23日 20時) (レス) id: 0382d94ee9 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 三 村 さん» 初めまして!ありがとうございます!明日から定期考査なんで更新できないんですけどこれからもよろしくお願いします! (2019年11月18日 21時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2019年11月13日 17時