りょうかたおもい M.I

31 Ryo.H ページ31

―Ryo Side―



「えっと…それはどういうことでしょうか。」








Aちゃんと遊園地に行ったことがバレて瑞稀がめっちゃ怒るから、もうそろそろ死ぬのかな、苦しくないといいな、なんて考えてたのに









「じゃあ、Aの科目選択何にするか聞いてきて。」








なんてコロッといつもの瑞稀に戻って言うから一瞬何を言っているのか分からなかった。








「だから、俺も同じ教科にするの。

来年こそは同じクラスになるから。

Aの害虫は意外と身近にいたみたいだし？」








…やっぱりまだ怒ってるじゃん。







にこにこしてるのに目が全く笑ってない瑞稀を見て思う。








「瑞稀が聞いてくればいいじゃん。

話すチャンスじゃない？」



「1回も話したことないのにいきなり科目選択何？
なんて聞いたら変な人でしょうが。なに、バカなの？」








一言余計だ、一言。









「なんか、ごめんね？そんなに怒ると思ってなかった。」









お姫様抱っこは殺されるかな、って思ったけど、こんなに独占欲が強いとは。








「いいから早く聞いてきて。

そしたら全部許すから。…たぶん。」



「はーい。行ってきまーす。」








最後にボソッと聞こえた瑞稀様の「たぶん。」という言葉は怖いのでスルーさせていただきます。

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