りょうかたおもい M.I

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「あっ！えっと、そ、それで、私達話してたんだけどなんだっけ、

あ、そう！別行動しない？」




「そ、そう、2人が良ければだけど俺らデートしたいし。

それに、ふ、2人は絶叫乗りたいでしょ？」







私の殺気に怖気付いたのかものすごい速さで話題を変えた2人。








てか、衝撃発言しなかった？この人たち。








「え、私橋本くんと2人で回るってこと？」









え、俺と回るのそんなに嫌なの…？って落ち込む子犬が視界の端に見えるけど、嫌そうな顔をしちゃうのは許して欲しい。








だって、今日会ったばっかりだし、さっきお化け屋敷でものすごい失態を犯してしまったし…






正直さっき橋本くんへ言った言葉や行った行動を思い出すだけで顔が燃えそうになる。







「だって、Aと橋本くんもうだいぶ打ち解けてんじゃん、2人でも大丈夫じゃない？」








そんな呑気な優美はきっと蒼弥くんと2人でデートしたいだろうし、私が井上くんを忘れるための1歩を踏み出せるように今日誘ってくれたんだろうし…








そうぐるぐると考えていると








「Aちゃん、そんなに俺と2人は嫌…？」








目の前に子犬が出現した。







垂れてる耳としっぽが見える…。








若干潤んでいる橋本くんの目に罪悪感を覚え、








「いや、そんなことないよ！大丈夫大丈夫！」








気付いたら承諾していて、ニンマリ顔の3人。









おい、橋本、嘘泣きかよ。








「じゃ、ここでバイバイね。はしもっちゃん、Aちゃん、明日学校で。」




「じゃーね！橋本くん、今日はありがとう！

　…A、GOOD LUCK！」









ねえ、ちょっと待ってよ！なんて私の叫びを無視して2人は仲良く手を繋いで行ってしまった。

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