りょうかたおもい M.I

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「あ、おかえり〜。

遅かったね…って、ええ！？」







どうやら寝てしまっていたようだ。








優美の何かに驚いたような叫び声で目が覚めた。








「…ん…なに？」



「なんか静かだと思ってたらAちゃん、寝てたの！？」



「…え？」








何だか橋本くんの声が近い気がする。







てか、いつもより見てる景色が高いような……って







「え、えええええ！？なにこれ！」







ここでようやく橋本くんにお姫様抱っこされたままだったことに気付く私。







「おっと、危ない。」







あまりの驚きに橋本くんの腕の中から転げ落ちそうになる私を橋本くんが咄嗟に支えてくれた。







「Aと橋本くん、お化け屋敷の中で何があったの？」







目を丸くする優美と蒼弥くんをいつもより高い位置から見下ろす。







「あ、あの、とりあえず降ろして？」



「あ、ごめん。

　…っよいしょっと。」







ただいま、地面。







私が地面と感動的な再会をしている間に橋本くんがお化け屋敷で何があったかを説明した。







「あははは！A、腰抜かしたの？やばすぎでしょ！！」







人がどれだけ怖い思いをしたかも知らずに爆笑する優美に軽い殺意を覚える。

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