りょうかたおもい２ M.I

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「はい、お待たせ。」


「ごめん、重くなかった？

俺行けばよかったね。」


「んーん、全然重くないよ、大丈夫。」









…優しいなあ。









重くなかったか気遣ってくれる瑞稀くんの優しさが沁みる。









やっぱり私は瑞稀くんが好きで、当たり前のことかもしれないけど小さい気遣いができる所とか、パフォーマンスの準備を人一番頑張ってた所とか、最優秀賞もらって感動で泣いちゃうような意外と熱い所とか、見れば見るほど好きな所が増えていく。









「……A、…A！」


「…へ！？」


「なんかぼーっとしてるけど大丈夫？具合悪い？」









瑞稀くんの丸い目が少し揺れている。









ほらね、この心配そうな顔も好きだよ。












ほんとに、もう…















「…好き。」



「え？」









…私、今なんて言った？









瑞稀くんの顔を見てたらつい思ってたことが口から零れた。









「…っああ、ぶ、豚串！おいしいよね！

わ、私めっちゃ豚串好きなんだー」


「あ、あーそう、うん、豚串ね、美味しいよね、」











…あっぶな…。









おそらく真っ赤であるだろう顔で慌てて誤魔化す。









恥ずかしさから顔を隠して俯く私は向かいで同じように顔を赤くしながら顔を覆ってその場にへなへなと座り込んだ瑞稀くんに気付かなかった。









「…マジかよ、ビビった…。」

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