りょうかたおもい２ M.I

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学校祭2日目、今日は最初からシフトが入っている。









昨日も今日も焼き上がった豚串をお客さんに渡すだけっていうすごく楽な仕事を優美と2人でする予定だったのに、焼く人たちのあまりの忙しさに人数が足りないことが判明し、私は半強制的に豚串を焼く方に回された。









豚串を渡すだけの方とは違ってテントに入ってできるわけもなく、直射日光で暑いから嫌だ、と言いながらも渋々焼く方へ。









最初はすごく憂鬱だった。








暑いし、日焼けするし、話したことない人ばっかりだし。









でも…






『A〜これよろしく！』


『A、これも！』









…意外と楽しい、かもしれない。









今まであまり話したことのなかった男子と話したり、忙しすぎるせいかお互いに全く壁を感じなくて焼く方も意外と悪くないと判明。









『おわ、焦げた！』


「…また？

だから、串をもう少し端の方に置いて…。」









ちょっとトラブルが多すぎる気もしなくもないけど、たまにはこうやってあまり関わりのない人と接するのもいいかも、とおもったのが昨日、1日目。














そして、今日。









『A、今日も焼く方に回ってくんない？』









昨日少し仲良くなった男子にお願い！と手を合わせて頼まれて2日目も焼く係に。









まあ、今日は一般公開で昨日より人が多いからもっと忙しくなるし、きっとこうなると思ってたけどね。









でも、






「お、Aちゃん来た！」


「涼くん！？…と瑞稀くん、」









豚串を焼くコンロの前に立ち、手を振る涼くんとその横にいる瑞稀くん。









「Aちゃん、一緒にやろ！」









…これは想像してなかった。

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