41 ページ41
「…えっと…。」
これはどういう状況なのだろうか。
何故か耳を真っ赤にさせて背を向ける瑞稀くんと、何か言わなきゃ、と思いつつも何も言うことが思い浮かばずにただ口をパクパクさせるだけの私。
学校祭で校舎内は人で溢れ、ざわざわとうるさいはずなのに私達だけは切り取られたかのように静かな空間にいた。
すると徐にポケットからスマホを取り出した瑞稀くん。
少し画面を見つめ、あ、やべ、と呟いた。
「A、戻ろう。
みんな早く戻ってこいってすごい言ってる。」
そう言いながら私に向けた彼のスマホの画面はみんなからの催促のLINEでいっぱいになっていた。
私が見てる間にも増えるメッセージにクスリと笑いが零れる。
「急がなきゃだね。」
と人混みを避けながらみんなの待つ中庭へ歩き出す直前、瑞稀くんがA、と私を呼び止めた。
「お化け屋敷、俺のワガママでごめんね。
あんなに怖がると思ってなかった。
お詫びに何か奢るよ。」
「え!?
別にいいよ、瑞稀くんと一緒に入れて楽しかったし。」
それにめっちゃ怖かったけどそれと同じくらい嬉しかった。
「いや、でも、」
「あ、じゃあわかった。」
最後に1つ私からもワガママを。
「…手、繋ぎたい。」
821人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃ(プロフ) - mizuta____0さん» ありがとうございます!まだ準備中なのでもう少し待ってください! (2019年12月15日 6時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
mizuta____0(プロフ) - とてもリアルでとてもドキドキしました!!りょうおもい3のパスワードはなんでしょうか?? (2019年12月14日 23時) (レス) id: 2a2b2a057e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます!玲さんの作品私も読んでます!!一気読みお疲れ様でした...笑 (2019年12月10日 22時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 一気読みしました!すごくリアルでドキドキしちゃいました(^^)次の更新も楽しみにしてます! (2019年12月10日 20時) (レス) id: 8697ce2740 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 月音さん» ありがとうございます!今までもらったコメントで1番嬉しいかもしれないです笑 どんどんHiHi沼にハマっちゃってください笑 (2019年12月10日 16時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みぃ | 作成日時:2019年11月25日 20時