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「お化け屋敷?」
『はい、俺らのクラスお化け屋敷なんです。』
お化け屋敷、というワードにピタリと足を止めた瑞稀くん。
…まさかこの人もお化け屋敷入りたがる人なの!?
なんで私の周りはみんなお化け屋敷が好きな人ばかりなんだろう。
いや、でもさっきの子には時間ないからって断ってたしたぶん断る…
というかお願いだから断ってくれ、という必死の願いが届いたみたいで、
「いや悪い、入りたいけど時間ないん…」
『彼女さんにかっこいい所見せるチャンスですよ?』
「入ります。」
「…え?」
…全然届いていなかった。
いやまず私彼女じゃないし、って私たちカップルに見えてるのかな、それはそれで嬉しい、照れる。
…っじゃなくて私お化け屋敷無理だし、瑞稀くんの前で以前涼くんとお化け屋敷入った時みたいに腰を抜かして彼に泣きつくような失敗をする訳にはいかない。
「A、入ろ?」
「…っい、いやいや無理無理。」
瑞稀くんのキラキラと楽しそうに輝く瞳にいいよ、と頷きそうになるけどお化け屋敷だけは絶対に無理だ。
「もしかしてA、お化け怖いの?」
その問いかけにコクリと頷く。
「そっか…じゃあ仕方ないね。
…あ、そしたらここ入らない代わりに手繋いでよ。」
…意味不明。どうしてそうなった?
「どっちか選んで、俺と手繋ぐかお化け屋敷入るか。」
「いや、どっちも無…」
「無理はなしだよ?」
「えぇ…」
おろおろする私とは反対に瑞稀くんは楽しそうで。
「じゃあ…手、で。」
謎すぎる二択に戸惑いながらもお化け屋敷に入るよりはマシか、と真っ赤になりながら手を差し出す。
彼の手と私の手が触れた瞬間、
「はい、A捕獲〜。」
「…っわ!」
瑞稀くんの楽しそうな声と共に真っ暗な教室に引きずり込まれた。
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みぃ(プロフ) - mizuta____0さん» ありがとうございます!まだ準備中なのでもう少し待ってください! (2019年12月15日 6時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
mizuta____0(プロフ) - とてもリアルでとてもドキドキしました!!りょうおもい3のパスワードはなんでしょうか?? (2019年12月14日 23時) (レス) id: 2a2b2a057e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます!玲さんの作品私も読んでます!!一気読みお疲れ様でした...笑 (2019年12月10日 22時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 一気読みしました!すごくリアルでドキドキしちゃいました(^^)次の更新も楽しみにしてます! (2019年12月10日 20時) (レス) id: 8697ce2740 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 月音さん» ありがとうございます!今までもらったコメントで1番嬉しいかもしれないです笑 どんどんHiHi沼にハマっちゃってください笑 (2019年12月10日 16時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2019年11月25日 20時